マルシェって、交流する場所だった
ほっと一息付けますように。
もっといい日になりますように。
しあわせのにおいがしますように。
そんな願いを込めて開催された、先日のマルシェのことを。
子が通う保育園の法人が主催し、駅近くの保育園を会場にして、地域や近隣の作家さんやお店が集まって、こじんまりとしたコンパクトなスペースでした。
アットホームでクリエイティブ、そんな品物や人々が並んでいたし、お店の中の人もさまざまな世代がいて、とても安心感がありました。それは、どんな世代のお客さんでも受け入れられる、そんな景色でもありました。
その中に、妻もいたのです。朝から夕方まで、一緒にはたらく方々と、毎日のように作り続けている、稲城の梨のドライフルーツを売るお店の中の人として参加していたのです。
2品種の「食べ比べセット」、通常のドライ梨（品種は混合）、製造過程で生まれてしまう小さなかけらを集めた「はじっこ」。わずか3種類だったけれど、パッケージのかわいさや、無添加・無加糖のアピールなどが奏功し、多くの人が笑顔になっているように見受けられました。
実は、国産のドライフルーツってとても少なくて、目の前のドライフルーツに稲城の梨が使われているのを知ったら、驚きとともに手を伸ばしてくれている人が多かったのだと思います。常日頃から、稲城の人は、稲城が好きな人が多い、と妻と話していましたが、まさにそれを実感する光景が何度もありました。
上の子は店番だけでなく、ほかの店の賑やかしもやっていました。新しい友達と一緒に会場内を走り回り、プラ板やら似顔絵やらをお土産にして、マルシェを楽しんでいました。
ひょっとしたら、僕のnoteを読んで来てくださった方もいるのかも・・なんて期待しつつも、僕はほとんどの時間を下の子と一緒に過ごしていました。
梨のぬいぐるみ（手作り！）が可愛い。
お昼過ぎ、友人によく似た人が歩いていました。
って、友人でした（笑）。前に会ったのは数年前でしたが、わざわざ遊びに来てくれたのでした。妻も知っている、僕の大学時代からの大切な友人。
会えばただふざけるような間柄だけれど、久しぶりの再会と、近況を確認していたらあっというまに時間が過ぎてしまいました。
僕は下の子を抱っこで寝かしつけていたところだったので、学生時代には考えもしなかったシチュエーションでの立ち話。元気そうでよかった。
マルシェでは、キッチンカーや飲食系のお店もあったのですが、僕はどの店も見ることすらできませんでした。それは、ものすごい行列だったこともあるし、あっという間に売り切れてしまったところもあったからです。
天気がよかったこと、まだまだ屋外イベントが少なかったこと、そして、会場が地域に溶け込んでいる保育園であったことなど、さまざまなことが重なって、予想を超えるお客さんが来場したのでした。
マルシェの当日の朝、早く起きた妻は、ドライ梨を製造している事務所へ向かいました。マルシェで売るためのドライ梨を、自分の手でパックしたい、と言って。
去年はシーズン通じて200袋ほどの製造だったようで、その半数ほどを妻がパックしていました。かたや、その日のマルシェのために作ったのは90袋。そのどれもが、妻ではなく今年から参加してくれている方々の手によるものだったのです。私も作りたい！と言う妻の気持ちがよくわかります。
自分の手で作った商品が売れることの嬉しさも然り、ほかの人と一緒に作ることができるようになった体制ができたこと、それもとても嬉しいことでしょう。日頃お世話になっている方々が来てくれて、買ってくれること、それもこのマルシェで体験できた嬉しいことでした。
マルシェを通じて、食べ比べセットへの需要を感じたとのことで（予想以上に売れ行きが良かったそうで）、近々ネットショップにも並ぶかも知れません。梨の季節は終わってしまいましたが、ドライ梨はまだまだ作り続けています。時期を逸した感はありますが、えーと・・数日前に解禁されたワインとか、にも合うそうなので（笑）
「おいしかったから、また買いに来た」と言ってくれた小学生くらいの子に、妻は自費でひとつ購入して、プレゼントしたそうです。確かに、小学生が何度も買うような金額ではありません。
それ以上に、妻やママたちがいつも思っている「安心して食べられるおやつ、地元が元気になるおやつ」それが、実現していることを目の当たりにして、とても幸せになったのだと思うのです。プレゼントしたのは、感謝のあらわれだったのかも知れません。
マルシェをきっかけにして、足元の地域にも、商品の存在価値が広まっていくといいなぁと思います。マルシェに来てくださった方、お買い上げくださった方、ほんとうにありがとうございました。僕は社員じゃないけれど、感謝申し上げます。
稲城の梨は、寒くなっても、まだまだ元気です。
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