見出し画像

中小企業診断士試験学習法(第2次試験)~目指せ独学短期合格!~

この記事では中小企業診断士試験の第2次試験の合格に向けた学習法などを紹介します。目指せ独学短期合格!
※この記事は2021年試験の合格記です。最新の試験の傾向を含まない可能性がありますので、ご了承ください。

~第1次試験の対策も記事にしているので興味ある方はどうぞ~


第2次試験合格のポイント

合格基準は4事例の合計点数で60%以上で、かついずれの科目でも40%未満の点数を取らないことです。
詳細な採点基準が公開されていないため、私は次の事項を意識し学習を進めました。

・正誤判断が可能で、確実な学力の向上が見込める事例Ⅳの得点能力を高めること
・事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは、与件文の内容を元に対象企業の状況を分析し、問題と課題の把握、適切な対策と効果の提示を指定文字数で記述する技術を磨くこと

第2次試験の得点開示の結果は次の通りです。

画像1

事例Ⅰで点数を稼ぎ、他の科目でも合格基準前後という結果でした。
事例Ⅳは手応え的には40点前後でしたので、事後に偏差値等で調整がされているようです。

学習の進め方

私は、第1次試験終了後から学習をはじめました。
1日の学習の中で事例Ⅳは何かしらの問題を解き、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの中からいずれか1事例解く、という計画を立て、勉強をスタートさせました。
試験勉強を進める中で、徐々に1日でこなせる事例の数を増やし、直前期の休日は、試験本番と同様に全ての事例を解くようにしていました。

〇事例Ⅳ
事例Ⅳの出題形式に慣れるため、私はまず「事例Ⅳの全知全ノウ」から取り組みました。そして、問題のテーマごとの対応策を覚えた段階で、過去問演習へと移りました。
事例Ⅳは着実な学力向上が見込めると考えていたので、勉強期間中は毎日何かしらの問題を解くよう心がけておりました。

しかし、試験本番では見慣れない問題に対応することが出来ず、足切りも覚悟するほどの手応えでした。過去問の範囲内の知識しか身につけることしかできなく、対応力を付けることができなかったことが反省点です。

なお事例Ⅳは、「30日完成」や「意思決定会計講義ノート」など評判の良い参考書もあります。いくつかの参考書を見比べながら、第1次試験前から知識を積み重ねていけばもう少し良い点数が取れたかと思っています。

〇事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲについては、「ふぞろいな答案分析」を使用し、
【解く→ふぞろい採点を確認→高得点の回答を写経】
と、基本的な記述のパターンを身に付けていきました。

加えて、合格者の解答例を参考に、課題と対策・効果が整然としているとともに、「理由は~為である」や「強みは~な点である」と主語と述語の整合性が取れている文章を作成することを心掛けておりました。

並行して、事例ごとの【課題→対策→効果】のパターンをファイナルペーパーとして整理し、そのパターンに当てはめるような解答づくりができるように練習を重ねておりました。

使用したテキスト

〇ふぞろいな答案分析、ふぞろいな合格答案10年データブック

「ふぞろいな答案分析シリーズ」では実際の受験者の回答を元に、回答に使用されているキーワード毎の点数を分析しています。
詳細な採点基準が公開されていない本試験において、勉強の成果を確認させてくれるありがたい参考書です。
事例ごとに、回答作成に向けた考え方のフローなどの掲載もあり、知識の整理の参考となりました。
また、参考書内の登場人物同士の掛け合いや合格者のコラムなどが面白く、独学していた私にとってはモチベーション維持の効果もありました。
なお、出題の傾向が徐々に変化してきているため、より最近(5年くらい)の問題を重点的に演習すると良いと思います。

〇事例Ⅳの全知識&全ノウハウ


事例4の過去問を、経営分析、CVP分析、NPV分析、キャッシュフロー計算書、など出題形式ごとにまとめられており、重要度なども付した上で、解説がされている参考書です。事例Ⅳの初学者だった私には、基本的な解説から解答テクニック的な内容まで大変参考になりました。

事例Ⅳの参考書としては、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」や「意思決定会計講義ノート」など、受験者の支持が高い参考書が他にもありますので、フィーリングに合うものを使用すると良いと思います。

〇TAC中小企業診断士最速合格のための第2次試験過去問題集

本テキストは主に事例Ⅳの全知全ノウで扱っていない事例4の問題と解答を確認する目的で使用しておりました。
「ふぞろい」や「全知全ノウ」の解答と比較することで、多面的な分析の参考となりました。

まとめ

中小企業診断士第2次試験は、事例Ⅳの学習を着実に進めるとともに、事例Ⅰ~Ⅲの回答パターンを身に付けることで、独学でも合格することが可能だと考えます。
採点基準が公開されていませんが、「破綻のない日本語」「要件を無視していない」といった最低限の基準をクリアすることで、合格に近づくと考えます。
勉強の中で、幅広い知識と深い考え方を身に付けることができる資格試験なので、学習中の方も、これから学習を始める予定の方も、粘り強く学習を行い、合格を目指しましょう!

いいなと思ったら応援しよう!