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気象予報士試験学習法~目指せ独学短期合格!~

私は第55回気象予報士試験に独学・一発合格いたしました。この記事では合格に向けた学習法、おすすめのテキストなどを紹介します。
目指せ独学短期合格!
※この記事は2021年の試験の合格記です。最新の試験傾向を含まない可能性がありますのでご了承下さい。

気象予報士試験合格を目指した理由

私は、農業関係の仕事をしております。近年、異常気象が増加し、農業に影響を与えていることから、気象への理解を深めるため、気象予報士試験の学習を始めました。
2020年の9月に独学で学習を始め、2021年1月に実施された第55回試験に一発合格することができました。

気象予報士試験合格のポイント

気象予報士試験は合格率が4~5%と狭き門のように感じますが、出題傾向が安定しており、しっかりと基本事項をおさえた受験生が合格する資格試験です。
そのため、参考書を繰り返し読み、過去問を繰り返し演習するだけで合格ラインに到達することも可能です。
学科11点以上、実技70%以上が合格基準のため、完璧な理解を目指すのではなく、得意な分野を見つけ、かつ、典型的な問題を取りこぼさない実力を身につけることが求められます。

学習の進め方

〇参考書
最初は大まかな出題範囲を把握するため、参考書から学習を始めましょう。
参考書は3周以上読み、1周目…なんとなく読む、2周目…徐々に内容を覚える、3周目…苦手分野を潰し全体的に暗記する、と段階を経て理解を進めるといいでしょう。
大事なことは、わからないところは無理に理解しようとせずに読み進めることです。
1つの参考書を何度も読むと、繰り返しのインプットとなり、記憶の定着が進み、関連する前後の情報が繋がることで知識が広がります。

〇過去問演習
次に、過去問演習を行います。
私の場合は過去10回を5周ずつ取り組みました。
過去問演習を始めたばかりの頃は、実技試験はほとんど点が取れないかもしれませんが、5回も演習すれば、問題を覚え、合格点を超えるでしょう。
過去10回くらいの問題をこなせば、実技の主要なテーマ(台風や低気圧など)を十分に対策することができます。
その過程で、出題傾向を把握し、定型的な記述問題を暗記していくことで、合格に必要な知識が身につきます。
逆に、学科試験は過去問だけでは知識をカバーしきれないため、並行して参考書を復習することをお勧めします。

使用したテキスト

〇らくらく突破シリーズ

私は参考書として上記「らくらく突破シリーズ」を使用しました。
気象予報士試験の代表的な参考書であり、「実技編」は数少ない実技試験の解説書です。
学科試験は「よくわかる気象学」など、ほかにも有効な参考書があるので、読みやすく自分に合っていると感じたものを購入すると良いでしょう。

〇過去問

過去試験の問題、解答、解答用紙は気象業務支援センターのHPから入手することが可能です。
しかし、解説は公開されていないため、学習には上記のようなテキストが必要になります。合格者のブログなどで過去問解説がされている場合もあるので、それらを参照してもいいかもしれません。
天気予報技術研究会の「模範解答と解説」は、解説と併せて補足的な資料の掲載も多く、参考書としても効果的なので重宝します。

〇一般気象学

学科試験(一般知識)の学習において、理解が不足していると感じた分野は「らくらく突破」のほか「一般気象学」を併用しました。
「一般気象学」は公式の導き方など丁寧に解説されていますが、少し(いや結構…)お堅い文章で記述されているのでご注意ください。
しかし、基本的かつ重要な項目を漏らさず解説しているので、手元にあれば安心感があります。

〇気象観測の手引き
気象庁では適切な気象観測の実施のため、気象観測の手引きを公表しています。気象観測の手引きでは、雨量計など気象測器の使用法等を解説しており、学科試験(専門知識)の参考資料として活用することができます。
学科試験(専門知識)では、各回に1~2問、これまで出題されていないような細かい知識が問われることがあるので、余裕がある場合は、気象観測の手引きや気象庁HPで広い知識の習得を目指すと良いでしょう。

まとめ

気象予報士試験の合格に向けては、参考書と過去問を繰り返し学習することが王道であり近道の勉強法になります。また、最近の試験では、見慣れない資料からの出題もありますが、実は基本的な事項が問われていることが多いので、基礎的な学力の積み重ねで対処できます。
学習の中で不得意な分野が見つかると思いますが、100点に近い高得点を取る必要はないので、得意な分野で点数を稼ぎ、総合得点で合格基準をクリアすることを念頭に取り組んでください。
努力すれば確実に合格することができる資格試験ですので、学習中の方も、これから学習する予定の方も、粘り強く学習を行い、合格を目指しましょう!

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