私が多発性円形脱毛症になった日。#3


一週間が経ち、やっと血液検査の結果を聞きに行った。

アレルギー、自己免疫は特に異常なく正常だった。
では何が原因なのか、、、?

唯一数値がおかしい項目があった。
副腎。
肝臓の上にあるホルモンを分泌する小さな臓器だ。
あまり聞き慣れない臓器だった。

この副腎の数値が下限値を下回っていた。
もしかするとホルモンが正常に出なくて
脱毛に繋がったのかも、、、とのことだった。

もうだいぶテッペンの髪の毛が薄くなっていた為、
その日は帽子を被って受診していた。

先生に髪の毛の状況を診てもらうと、
明らかに一週間前と変わっていることに気づいてくれた。

総合病院だったため、先生がその場で皮膚科の紹介状を
書いてくれて、その日の内に診てもらえるように
頼んでくれた。

皮膚科の先生に触診してもらうと少し引っ張るだけでも
髪の毛が抜けると言われた。
内科で受けた血液検査の結果を見ながら少し気になるところが
あると言われた。

内科の先生と連絡取るから一旦退出してと言われ
待合室に戻った。

またすぐに呼ばれ話を聞くと、
今すごい勢いで抜けているから一旦外からステロイドの
強い薬を点滴で3日間入れるとのこと。
内科の先生もそれは了承済みとのことだった。

そのために入院してもらう、、、入院!?
まさかここまで大ごとになると思っていなかった。
しかし今の髪の毛の状態で会社に行けないし、
まだウィッグも周りの目が気になるから
この際入院になった方が気が楽というのが本音だった。

それからは入院のための血液検査をして
入院手続きをして帰宅した。

この日は情緒不安定でずっと涙が出ていた。
先生の前、待合室、家に帰ってからは
声を出しながら泣いてしまった。
ショックを受けていたことを改めて実感する。

この3日後入院生活がはじまる。

続く

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