私が多発性円形脱毛症になった日。#1

社会人6年目の秋、28歳の時、多発性円形脱毛症になった。

10月の中旬頃、首の後ろが張っている感覚があった。
そのすぐ後、後頭部に違和感があり、
全体的に腫れている感覚だった。

気持ち悪いと思いながらも、すぐ治るかなと様子を見ていた。
5日後ぐらい経った日の朝、
鏡を見たら左上のおでこにコブのような物ができていた。
あいにくその日は日曜日だったので、
救急の診療所に言って診てもらった。

リンパも甲状腺の腫れもなく、皮膚の炎症もなし。
急ぐことではないけど、翌日も腫れが引かなかったら
内科を受診してと言われる。
救急ということもあり、この日は触診のみで薬の処方もなし。

翌日も腫れは酷くなり、おでこは全体がパンパンに膨れ上がる。
左を中心にこめかみまでボコっと腫れる。
内科クリニックを受診して血液検査をしてもらう。
検査結果から明らかに何かしらの菌が入っていている。
でも炎症は起きていない。
そこでは何の菌かの検査はできないと言われた。

抗生物質を出してもらい、それでも治らなかったら
大きい病院へ行ってと、紹介状を書いてもらう。

翌日抗生物質のおかげでおでこの腫れは引いたが、
次は両目まぶたと鼻筋が腫れている。

腫れ始めた当初を振り返ると、首からはじまり後ろから前へ順番に
腫れているようだ。菌が回っているのだろうか、、、。

それから3日が経ち、腫れも引いて仕事も行けるようになったと
思った時事件は起きた。

シャワーを浴びている時やたらと髪の毛が抜ける。
もともと抜けやすい体質だったが、どうやらいつもとは違う。
指を通した時に一度にごそっと抜ける。

急に怖くなり早々にお風呂場を後にした。
スマホで “顔の腫れ 抜け毛“ など検索できることは調べた。
甲状腺や自己免疫疾患、などたくさんの病名が
スマホの画面に並べられていた。
病とは無縁だった人生だったので動揺が隠せなかった。
その日は午前3時まで眠れなかった。

続く


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