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魔王軍は繁殖に必死なのです!!Part3
二人はほぼ同時に絶頂に達し、ベッドに横たわり、放心状態に陥っていた。
汗と愛液で湿ったシーツが二人を冷ます。
部屋の空気はまだ熱く、二人の息遣いが静寂の中で響く。
健太が最初に口を開いた。
声はややかすれ気味で、まだ興奮が残っている様子だ。
「リリス…君は…」
彼の声には好奇心と微かな不安が混じっていた。
リリスはゆっくりと身を起こし、健太に向き直って微笑む。
彼女の瞳は夜空のように深く、星のように輝いて見えた。
「驚きました?」
リリスの問いは柔らかく、しかしその存在そのものが現実離れしている。
健太はリリスの背中から生えたコウモリのような羽根や、彼女が持つ悪魔の尻尾を見て、驚きながらも、それらがどうしてか可愛らしく感じた。
羽根は彼女が興奮した時に現れ、今はその時よりも小さくはなっているが、その存在感は否定できない。
「いや…君の羽根や尻尾、すごく可愛いと思う」
リリスは頬を微かに染め、照れくさそうに笑った。
彼女の笑顔は魅惑的で、健太の心をさらに掴んで離さない。
「健太さん…あなたも何か特別な力をもってるの?私の好きなところを的確に言い当てられて、すごく不思議な感覚…」
リリスの質問に、健太は少し考え込んでから答えた。
「最近になって気付いたんだけど…俺には、女性の気持ちいいっていう心を読み取れるみたい」
リリスはその言葉を聞いて、なぜ自分がいとも簡単に絶頂に至ったのか納得した。
彼女の表情には感心とともに、少しの驚きが混じっていた。
「なるほど…それで私はあんなにも…」
彼女は少し苦笑いを浮かべた。
リリスは話を続ける。
彼女の声は低く、慎重に言葉を選んでいるようだった。
「健太さん、私について少し話してもいいですか?」
健太が頷くと、彼女は自分の身の上話を始めた。
彼女の過去は、健太にとって未知の領域だった。
「私は…こことは別の世界から来ました」
「ちょっと待って…え?別の世界?」
リリスは静かに頷いて続ける。
「その世界では、私たち魔族が年々数を減らしてしまっているんです…」
リリスの表情が少し翳る。
彼女の視線は遠くを見つめ、過去の苦難を思い出しているかのようだった。
そんなリリスの様子を見て、健太はなんとなく口を挟んではいけない気がして何も言えなかった。
「私たちの繁殖方法は、人間の女性との性交です。彼女たちの…」
健太は興味を持って聞き続ける。
彼の心はリリスの言葉に引き込まれていた。
「人間の女性の子宮は、魔法を行使する際に消費する魔力の核とも言える存在。その核に我々魔族の魔力を持つ精子を注入すると、人間の魔力と融合して魔物を孕ませることができるんです」
彼女の説明は、異世界の理と人間の生理との交差を描き出していた。
リリスの言葉に、健太はこの新しい世界観に驚嘆しながらも、彼女の真実を受け入れる自分を感じていた。
「それは…なんともすごい世界だな。でも、なんで数が減っているんだ?」
健太はさらに掘り下げて尋ねた。
リリスは深呼吸をし、話を続けた。
「勇者の存在…奴らによって人間側の抵抗が強くなってしまい、繁殖に用いる女性の捕獲が容易ではなくなってきているんです」
リリスは深刻そうに話をするが、健太にはそこまでの問題には感じなかった。
勇者の存在が邪魔なら、どうにかして女性だけを狙い連れ去ればいいだけじゃないか。
ふと思いついた考えをそのままリリスにぶつけてみる。
「ってことは、どうにかして女性を捕獲できたら…」
健太の素早い理解にリリスは驚きながらも、その問いに対して頷きを返す。
「女性さえ捕獲してしまえば、あとは繁殖を望む魔族がすぐにでも孕ませると思います」
健太はこの世界観に驚きを隠せなかった。
人間の女性を宿主にして魔族の子を孕ませるということは、つまり、魔族と人間の女性が種族を違えて性交するということである。
健太はそういったアブノーマルなシチュエーションを想像してしまい、彼の股間が徐々に膨張を始める。
「あら…?」
リリスはそんな彼のペニスを見ると嬉しそうに微笑む。
「健太さんは人間なのに、魔族に犯される同族の女性に興味があるの?」
リリスの微笑みが妖艶な笑みへと変わり、彼女の手で健太の勃起したペニスが優しく包み込まれる。
「見てみたい…気がする」
「うふふ。あなたに会えてよかったわ」
リリスは手で優しく包んだ竿に口を近づけ、亀頭にキスをしてから深く吸い付いた。
それを合図に、この日、二人は二度目の交わりを始めるのであった。