ヘビが遊びに来る「あ」の音
おはようございます。
自分の声、だしていますか?
現在の音読の生徒さんには、小学生、親子や家族(幼児や小学生)、大人の方々がいらっしゃいます。
親子の場合はお父さん(男性)も参加されますが、それ以外の大人は女性がほぼ。
子どもは男の子もおります。
小学生達は平日の放課後にレッスンする事が多いのですが、学校の疲れがあるのかシャキッとしない事があります、特に男の子。
そんな時こそ母音を一音一音しっかり発声すると元気になるなと私は感じるのですが、なかなかそこまでも気持ちを持っていけない日もあるようです。
ある日、「あ」の音が「あ」に濁点を付けたような音になっていました。
美しくない。
美しくないというのは、音が響いてもいないのですが、彼らしい音ではないのです。
なので聞いていても気持ちがよくない。
「声をだしてみてどんな感じがする?」
「。。。。。。(照笑)」
自分でも分かっているような顔をしていました。
外は木々がサワサワとしている夕暮れ前の時間帯で、蝶々は飛ばない時間なのですが、「あ」の濁点を取りたいなと思っていたら、ふと蝶々が頭に浮かんだので、
「蝶々が寄ってくるような「あ」ってどんな『あ』だと思う?」と問うてみると、
しばらく無音の後に、彼の口から、小さな軽くてフワフワッとした優しい「あ」が出てきました。
それから色々な「あ」の音をだしあいました(笑)
彼があえて変な?音をだして、しばらーく考えた後に、「これはヘビが遊びに来る『あ』だよ。」と言っていた「あ」の音が印象的でした。
お聞かせできないのが残念です。
実際に蝶々もヘビも遊びには来なかったのですが、どんな想いを巡らせて音・声を発するかで、現れる現象は変わってくるかもしれませんね。
どんな「あ」でも良いのですが、自分が気持ちよく在れる声(音)が出せるといいなと思っています。
その後は通常の基礎発声をしてから土佐日記を読みました。
気持ちよく読めたかな。
私の音読クラスでは、母音の発声をメインに基礎発声(カタカムナ)を行ってから古典音読を行いますが、声を出すのが気持ちいいな、と感じてもらう事を大切にしています。
声と声をあわせるって、とても気持ちがいいです。
ひびきあう音の美しさを感じられると、音読がやめられなくなります ^_^
初めは大きな声が出なくても、声を出す事が出来なくても大丈夫。
そこにいる誰かの声を聞いているだけでも十分です。
声を出すのが恥ずかしいなという方でも、安心していらして下さい。
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