絶対ダメ!危険な転職活動5選
お疲れ様です。もなきです。転職エージェントをしたり、スタートアップ企業の採用のお手伝いをしたり、採用動画のプロデュースをしたり、YouTube(名もなき転職チャンネル)をしたりしています。
YouTubeで話している内容を文字でもお伝えしている「名もなき転職マガジン」、今回は「絶対ダメ!危険な転職活動5選」というテーマで書いていきたいと思います。
・転職を考えているけど失敗したくない
・今の転職活動のやり方が正しいのか不安だ
そんな方は、このnoteを最後まで見ていただければ、多くの方が陥りがちな転職活動に失敗するパターンの代表例を知ることができ、自分は同じ過ちをしないことにつながりますので、是非ご覧ください。
▼動画や音声で試聴される方はこちら▼
【1】転職理由が不明確化なまま始める
危険な転職活動5選、1つ目は「転職理由が不明確化なまま始める」です。「なぜ転職するのか」その理由が曖昧な状態で転職活動を始めるのは非常に危険です。以前このnoteでもお伝えしたのですが、
転職理由とは何かというと「今の会社を辞めるという選択肢を持つ理由」です。言い換えると、今の会社だと実現しないことは何か、を明らかにすることです。
「上司にムカついてしまった」「不本意な異動があった」「降格して給与が下がった」というのは、転職理由ではなく、あくまで転職を考え始めた「きっかけ」でしかありません。
転職を何らかのきっかけで考え始めた後に、改めて自分の今後のキャリアについてや、働き方について考えていった先に、自分の理想のキャリア、理想の働き方を具体化します。
その上で、今の自身の環境と照らし合わせて、理想に対してどんなGAPがあるのだろうか、そのGAPを解決するためには何が課題なんだろうか、ということで導き出されるのが転職理由です。
この転職理由が曖昧な状態で転職活動を進めるのは、ゴールを知らされないまま走り始めるマラソン大会みたいなものです。無駄に体力と精神力を消耗しちゃいます。
転職理由を明確にしないで、現職への不満を起点として転職活動に踏み切ると、面接での質問にもきちんと答えられませんし、志望理由も薄い内容になるし、最終的な意思決定の判断も難しくなります。まずは、自分がなぜ「今の会社を辞めるという選択肢を持つのか」その理由を明確に言語化しましょう。
【2】転職エージェント1社のみに相談する
危険な転職活動5選、2つめは「転職エージェント1社のみに相談する」ということです。
これは「うちだけを使って転職活動をしてください」と話す世の中の転職エージェントを敵に回すことを覚悟の上で言います。もちろん、複数社の転職エージェントに相談した上で、最終的に利用する転職エージェントを何社かに絞り込むことは問題ないです。
ただ、最初から「複数の転職エージェントに話をしにいくのも面倒だし一社だけでいいや」という考えで進めることはやめましょう。
そもそも、転職エージェントも世の中全ての採用している企業と取引しているわけではありません。エリア、業界、職種などのなんらかの専門性はあります。つまり、得意としている分野は千差万別です。
よく「大手エージェントはたくさん取引企業があるからそこだけ使えば十分だ」という考えもあります。確かに、多くの求人にリーチできるという点ではメリットではありますが、逆にたくさんの求人があることを武器に、たくさん紹介して応募数を稼ぎ、確率論で成約へつなげようとするエージェントもあります。つまり、1社ごとのアドバイスや、個別の面接対策などは薄いことも多いです。
結局、あなたが「転職エージェントを使うとしたら何を求めているか」によるかと思います。個別性を持って自己分析や職務経歴書や面接のアドバイスをして欲しいのであればそのような強みを持つエージェントをメインに使った方がよいでしょうし、求人の多さを求めているのであれば大手を利用した方がいいと思います。
人生でそう何度もない転職活動という貴重な機会、きちんと自分の利用ニーズを踏まえた上で、一緒に活動するパートナーを選ぶようにしましょう。
【3】企業研究不足で応募する
危険な転職活動5選、3つめは「企業研究不足で応募する」ということです。これは、実に多くの人が陥りがちなことですので注意しましょう。
例えば、あなたが営業職であれば、アポの前に商談相手の企業のことをHPやIR情報などからくまなく研究して、どんな課題を抱えていそうかや、それに対して自社サービスのどんな部分がマッチするかなどを考えると思います(そこまでやれている営業職の人も少ないかもですが)。
それなのに、いざ面接となると、ろくに企業研究もせずに、あくまで面接で自分のことをいかに話すかのみに終始して面接に臨む人がとても多いです。
これは何でなんだろうと長年思っていたのですが、若手の人であれば、おそらく就職活動の時の延長戦で考えているからではないかと思います。
就活って、もちろん年度によって多少の変化はあるものの、基本的には「売り手市場」で、企業側もなんとか学生さんに興味を持ってもらおうと一生懸命に会社説明会で自社のことを説明して、魅力訴求をして、選考に進んでもらおうとしますよね。
なので、学生も多くの会社の説明会を聞いて、興味を持った企業について選考を進めていく構図がとられることが多いです。つまり、そこまで企業研究をしなくても、相手が説明してくれる構図です。
一方で、転職活動ではどうかというと、もちろん1次接点のタイミングで丁寧に会社説明や仕事説明をしてくれる会社もありますが、基本的にはある程度のことは求職者が調べてきてくれている前提でことが進んでいきます。
なので、その求人に対してどのような点で興味を持っているかや、自身の経験、スキルから活かせるポイントなどは、自分で準備して言語化して臨む必要があります。
この、企業研究が曖昧な状態で臨むのは、デートする相手の趣味嗜好をわからずにいきなりイタリアンを予約して、自分の好みをひたすら話すようなものですね。よほどのスペックの方でない限り、次のデートには発展しないでしょう。
孫子の代表的な言葉で
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
というのがありますが、相手を知らなければどう自分自身をアピールするかは分かりません。時間がなくても、最低1時間は面接を受ける企業について研究してから臨むようにしましょう。
【4】内定が出る前に退職する
危険な転職活動5選、4つめは「内定が出る前に退職する」ということです。
たまに、離職期間が半年以上になってしまった方からご相談いただくことがあるのですが、みなさん「現職を辞めてから転職活動することにした」「すぐに次は決まると思っていた」と仰います。
もちろん、すぐに決まる人もいるのですが、今のご時世、絶対に転職先がすぐに決まる保証はどこにもありません。
以前に「辞めた後の転職活動」っていう動画を出したのですが、辞めてから転職活動をすることのデメリットは色々あります。
<辞めた後の転職活動のデメリット>
・収入が途絶えてしまい貯金がどんどん減っていく
・転職活動がうまく進まないと間違った判断をしてしまうことも多い
・離職期間が長引くとますます転職活動が不利になる
・面接での自信もなくなり不合格のスパイラルに陥る
などです。なので、余程の事情(身体的、精神的に限界など)が無い限り、次が決まってから退職の話を切り出すことを僕はオススメしています。
次が決まっていて短期間で引き継ぎをするのは、今いる会社に迷惑をかけてしまうのではないかいう強い責任感から、先に退職をする人も中にはいます。その責任感はとても素晴らしいと思いますが、ぶっちゃけどうせ辞めるのであれば、いずれにせよ一定の負荷はかかってしまうのです。ただ、それ を考えすぎてしまうと、自分のキャリア構築なんてできません。
次の転職先が決まって、必要最小限の期間の中で引き継ぎを完璧にこなし、立つ鳥跡を濁さず新天地へ送り出してもらえるようにしましょう。
【5】オファー面談を実施しないで決断する
危険な転職活動5選、5つめは「オファー面談を実施しないで決断する」ということです。
以前にこちらの動画でも説明したのですが、オファー面談は、一般的には、内定が出た後、労働条件や入社意思のすり合せをおこなうために、企業と内定者とでおこなわれる面談です。
通常の流れとしては、最終面接が合格となった後に、直接内定者へもしくは転職エージェントなどを経由して「オファーレター」や「労働条件通知書」と呼ばれる書面のファイルが送られます。その内容をあらかじめ見てもらった上で、人事や配属部署の上長と話す機会が設けられます。
これをやらずして、企業への内定を承諾しちゃうのは危険です。
そもそも、何でオファー面談という場が設けられるかというと「内定を承諾してもらいたいから」ではなく「入社した後に、長く活躍して欲しいから」です。
なので、年収や入社日、仕事内容や評価制度などについて正しく理解してもらった上で、気持ちよく内定承諾をして、入社して欲しいという目的です。
「第一志望で、内定が出たら絶対に入社する」という状態だとしてもオファー面談を設けることもありますが、あくまで入社はスタートでしかなく、入社後に長期的に活躍して成果を出して、顧客に価値を提供してもらうことがゴールです。そのためにもオファー段階で丁寧に面談の場を設ける企業は増えてきています。
「その場で勢いに任せて意思承諾をする」という意欲の高さが買われることはあるかもしれないですが、一度冷静になって内定の話を受け止め、自身の転職理由や今後のキャリアプランと照らし合わせて吟味すること。そして、オファー面談で出た話を踏まえ、少し寝かした上で冷静に回答するようにしましょう。
内定を口頭で承諾して、あとでやっぱ辞めますということだと、先方にも迷惑がかかってしまいますし、今後その会社と何らかの形であなたが関わった時にも、とても印象が悪くなってしまいます。
仮に承諾する可能性が高かったとしても「本日お話を伺って、入社へ向けて前向きには考えていますが、私の人生の中でも大きな転機となる決断なので、本日伺った話を踏まえてきちんと検討して、後日改めて回答させていただきます」で終えるようにしてください。
まとめの話
ということで、本日は「絶対ダメ!危険な転職活動5選」ということについて解説しました。まとめると、
①転職理由が不明確化なまま始める
②転職エージェント1社のみに相談する
③企業研究不足で応募する
④内定が出る前に退職をする
⑤オファー面談を実施しないで決断する
以上の5つでした。
これを見ていただいた方の中には「どれかに当てはまっていたけど転職はできたよ」という人もいるかと思います。
ですが、何度も言うように、転職をすることはゴールではなく、あくまで理想とするキャリアを実現する上での一つの通過点にすぎません。たとえ転職ができたとしても、入社後にミスマッチを感じてしまったり、同じような転職理由が再発してしまう転職は意味がないです。
理想を言えば、転職理由は年齢や自身のキャリアフェーズによって、毎回違うものであり、アップデートされていくものだと考えています。自分自身がどうなりたいのか、どうありたいのかを考えて、それに近づくためのキャリアを歩んでいけるようにがんばりましょう。
みなさんの転職活動が危険な状態にならないことを祈ってます。
今後も、このnote(名もなき転職マガジン)では、転職やキャリアにまつわる話を発信していきたいと思います。ぜひnoteやマガジンをフォローください。尚、今回の内容は以下の動画でも見ることができますので、よろしければぜひ高評価とチャンネル登録お願いしますm(_ _)m
▼今回のnoteの内容について話した動画
それでは、みなさん。今日もよい一日を。
もなき