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シティリーグの有力候補‼️自主大会で優勝したチラチーノ不採用のレガシールギアを徹底解説✨

割引あり

1.はじめに

1-1 ご挨拶

 お世話になっております。もなかです。
久々のnote投稿です。大変お待たせいたしました。

 今回は、2024年度のシティリーグシーズン4が終わりオフシーズンとなってから愛用しているチラチーノを不採用とするレガシールギアの最新noteをリリースいたします。

 9月に入り、遂にポケモンカード2025シーズンが始まりました。本デッキは従来のチラチーノを不採用としたルギアになります。構築や各体面のプランをまとめられたので、シティリーグシーズン1やCL東京にも十分持ち込めるデッキと考えております。

 本編では、巷で流行しているルギア最強の相棒であるチラチーノを不採用とした経緯、各対面の戦い方など、濃い内容となっております。
どうぞ最後までお付き合いください。

 ご質問がございましたら、X(Twitter)のリプライ・DMにて承っております。
是非、フォローのほどお願いいたします。

1-2 オフシーズンの戦績

 私のシティリーグシーズン4が終了してから、計7回の自主大会に参加いたしました。
トータルの戦績と、使用した構築は以下の通りです。
・55戦42勝13敗
・勝率:76.4%
・決勝トーナメント進出:6/7回

 優勝×1回、BEST4×1回、BEST8×3回、
 BEST16×1回、予選敗退×1回
*負け越しが1度もありません

2024年8月17日(土)
第2回シーガルチャレンジ
8勝2敗で優勝🏆🥇
2024年7月28日(日)
第2回福ちゃん24
4勝2敗で予選敗退
2024年7月21日(日)
アカシア杯
6勝1敗のBEST8✨
2024年7月7日(日) *2日間同じ構築
第1回星歌杯
6勝1敗のBEST8✨
2024年7月6日(土) *2日間同じ構築
トレカスタート杯チーム戦
4勝3敗のBEST16
2024年6月22日(土)
第1回シーガルチャレンジ
7勝2敗のBEST4🥉
2024年5月26日(日)
第1回福ちゃん24
7勝2敗のBEST8✨

 ご覧の通り、安定した勝率を維持することができました。同時に、チラチーノを採用せずともルギアは勝てるということを証明できたと考えます。
次項から、チラチーノ不採用の経緯とチラチーノの評価について解説いたします。

1-3 経緯

 2024年1月26日(金)にリリースされたワイルドフォースからシティリーグシーズン4まで、私はチラチーノを採用した構築を使用しておりました。しかし、公式大会や自主大会で目立った戦績を残せず、手に馴染む構築を模索しておりました。

 同じタイミングで、とあるフォロワー様がチラチーノを不採用とする構築で自主大会入賞を果たしており、そこから思い切って不採用にした構築の研究を始めたことがきっかけです。

1-4 チラチーノに対する私的評価

 結論、チラチーノは強いカードだが、構築とプランニング次第では必ずしも必要としないカードになる。

 私の考えるチラチーノの強みと弱みは以下の通りとなります。

●強み
①高火力
 ルギアに足りなかった高火力を補えることです。手貼り+特性「プライマルターボ」2回分で特殊エネルギーを5枚付けると350打点まで出せるため、リザードンexを始めとする2進化exを簡単に処理できます。

 レガシーエネルギーの対象としても優秀で、相手目線で無視できないチラチーノを倒してもサイドを取ることができません。劣勢時のサイドレースを逆転することも可能です。

②囮り効果
 バトル場のチラチーノを放置すると、このカードの攻撃で複数枚のサイドを献上することになります。従って、相手はチラチーノを放置できません。
 これはベンチポケモンが取られにくいことを意味しており、アーケオスを始め、使用済みのネオラントVなどを守る働きがあります。

 バトル場にチラチーノがいなくとも、ベンチにエネルギーのついたチラーミィがいれば、似た効果を発揮できます。相手目線、次のターンに進化・攻撃を許せば、戦況をひっくり返されます。間接的にバトル場やベンチの他のポケモンを守る役割もあります。

 チラチーノ(チラーミィ)が取られなければ、戦況を逆転し易い。仮に取られても献上するサイドは1枚。アーケオスを守ることができるため、他のアタッカーを育成し易くなる。これが高い囮り効果を発揮していると考えます。

●弱み
①進化要求
 チラチーノは1進化ポケモンのため、原則は攻撃するまで2ターンを要します。当たり前の話ですが、チラーミィを置けないと攻撃できず、チラーミィを置けてもチラチーノが引けなかったら攻撃できません。

 チラーミィについてはネストボールを用いて確実にベンチへ置くことができますが、チラチーノを確定サーチできるカードはハイパーボールとジニアしかありません。前者は特性「アッセンブルスター」を使用する前に複数枚使用することがあり、後者は貴重なサポート権を使用することとなります。

 このことから、私は安定して進化・攻撃が出来ないカードと考えております。

 最近はスーパーボール、キャプチャーアロマ、テーブルシティを採用してアクセス率を上げる構築も散見します。それでも、チラーミィを置きつつチラチーノへアクセスする確実性に欠けるため、デメリットとして変わらないと評価いたしました。

②低耐久
 チラーミィはHP60〜70、チラチーノはHP110しか無いため、環境で使用される様々な技・特性に対して脆いです。中でも、特に負け筋となり得るものを3つ紹介いたします。

・ワザ「ファントムダイブ」
 この技の影響で、ワザ「なかまをよぶ」を持っているHP60のチラーミィを採用し難くなりました。ドラパルトやレジドラゴを使う相手から、効率良くサイドを取らせることとなります。

 HP70であっても油断はできません。かがやくフーディンの特性「ペインスプーン」や、ルチャブルの特性「フライングエントリー」と合わせることで、HP70のチラーミィも倒すことが可能です。

 これに対抗するためにはチラーミィを出したターンにミストエネルギーを付けることが必須となります。即ち、チラチーノで攻撃するための要求が1つ増えることとなります。手貼りが間に合っていない、バトル場を逃すためにプライマルターボを使用せざるを得ないなど、ミストエネルギーを付けられない状況に陥れば、非常に脆くなってしまいます。

・ワザ「トライフロスト」
 このワザを使用されると、場にいるチラーミィ・チラチーノが複数枚処理されてしまいます。バトル場とベンチに2体展開する強みも活かせません。

 このワザを防ぐためにマナフィを採用することは、サーナイトが大流行していない今はあまり強いとは言えません。チラチーノに限り、Vガードエネルギーを付ければ耐えることができます。ルギアVSTARに付けることでロストインパクトも耐えることができ、複数の役割を持たすことができますが、いずれもvsレジドラゴ専用カードとなる点が高い評価を付けられませんでした。

・特性「カースドボム(ヨノワール)」
 現在大流行しているヨノワールの特性です。サイド1枚を引き換えに、チラチーノが気絶します。ベンチのチラーミィを気絶させた後、リザードンexやドラパルトexの攻撃でバトル場のチラチーノが気絶すると、こちらの攻め手を枯らすサイド2枚取りを許してしまいます。

 現状のカードでは相手の特性を受けない特殊エネルギーが無いため、多くの状況で重く受けてしまいます。

③消費エネルギー
 4枚で280打点、5枚で350打点と火力が魅力的ですが、アーケオスが2体存在する場合に限ります。アーケオス1体展開をせざるを得ない場合、途中でアーケオスを取られた場合などではそのターンに高火力を出すことができません。進化後から攻撃まで2ターン掛かれば、相手に狙われるリスクも上がります。

 安定してアーケオス2体展開を成功・維持できれば強いですが、不安定な展開・状況となれば強みを活かしにくいと評価いたしました。

●まとめ
 チラチーノの強みと弱みを羅列・比較して、強みが弱みを上回っていると考える方は採用されると思います。世論の評価はこのように考えることでしょう。私自身、この評価は間違っていると思いません。

 しかし私は、次の仮説を考えました。
弱みが気になり、素直に採用できない。チラチーノを不採用にして環境デッキ相手に不利を取らないのなら、採用しなくてもいいのではないだろうか?

 こうしてチラチーノ不採用の研究をし始めました。
次項の採用理由・不採用理由や、各対面のプランニングにて、チラチーノ不採用の戦い方を紹介いたします。

2. デッキリスト

ここからは第2回シーガルチャレンジにて使用した構築を基準に解説いたします。

再掲

2-1 採用カードの紹介

 全ての採用カードを紹介すると長くなってしまうため、特徴的なカードを選んで紹介いたします。

ルギアVの4枚目
 このカードに枠を割くか否か悩む人が多いと思います。最近のルギアは、ルギアVSTARを2体以上使わないため、初動でしか使用しないルギアVの枚数を絞る傾向にあります。今回、私が採用した理由は以下の通りです。

①スタートポケモンとしての評価
 チラーミィを不採用としているため、真っ当なスタートポケモンの割合が減っております。そのために採用したと言っても過言ではありません。

②アグロデッキへの対策
 相手の後攻1ターン目・先攻2ターン目に、盤面に1体しかいないルギアVが取られると、一気にテンポロスとなってしまいます。アグロデッキに対して安定して2体展開をしたいため、ルギアVの4枚目に枠を割きました。

③カースドボム対策
 ルギアVは、序盤のリザードンexやドラパルトexからの攻撃を受け切ることができます。しかし、特性「カースドボム(サマヨール)」を受けてしまうと、簡単に取られてしまいます。相手の1ターン目にヨマワルを出されてしまった時、後からルギアVの2体目を出し易くするために、4枚目を採用いたしました。

アヤシシV
 チラチーノを不採用にしているため、青天井アタッカーとして採用いたしました。

 相手は「盤面にチラーミィがいない=バトル場の高HPポケモンはワンパンされない」と考えがちです。エネルギー配分を少し意識するだけで、不意打ち高火力を出すことができます。このカードでゲームを制した回数は数えきれないほど、強いカードです。

●アヤシシVのエネルギー配分と打点まとめ
 私がよく使うエネルギー配分を紹介いたします。これを覚えておけば、アヤシシVの使うタイミングを間違えにくくなると思います。

*ダブルターボエネルギーについては、DTEと省略いたします。

*DTE1枚につき、40打点×2個分-20打点=60打点として計算いたします。

①DTE×2枚+エネルギー×3枚
→60打点×2枚+40打点×3枚=240打点
 手貼り+特性「プライマルターボ」2回分で240打点を出せるため、盤面にエネルギーが無くても狙えます。
 主にタケルライコexやトドロクツキexを倒すために活用します。

②DTE×4枚+ジェットエネルギー
→60打点×4枚+40打点=280打点
 手札にジェットエネルギーがあり、山札にDTEが4枚ある場合に限りますが、盤面にエネルギーが無い状況で280打点を出すことが可能です。

 主にレジドラゴ相手へ狙うことが多く、序盤からこの動きを決めれば、ゲームへの勝利に繋がることも多いです。

③DTE×2枚+エネルギー×4枚
→60打点×2枚+40打点×4枚=280打点
 アタッカーとして活用したルギアVSTARが相手の攻撃を耐えた時に使う配分です。②とは異なり、DTEが4枚揃わない時でも、効率良く280打点を狙えます。

 主にレジドラゴのワザ「ファントムダイブ」をルギアVSTARで受けた返しのターンに狙うことが多いです。

④DTE×2枚+エネルギー×5枚
→60打点×2枚+40打点×5枚=320打点
 こちらもDTEを2枚しか使用しませんが、総エネルギー枚数は7枚と1ターンでは狙えません。他のアタッカーに付いているエネルギーを流用したり、前以てエネルギーを分散させたりする必要があります。

 主にドラパルトexの攻撃を受けた返しに、ドラパルトexをワンパンする時に狙います。

⑤DTE×3枚+エネルギー×4枚
→60打点×3枚+40打点×4枚=340打点
 DTEを3枚を含めた、エネルギー7枚使用の高打点です。ゲームの最終盤以外では狙い難い、最終奥義のようなものです。

 基本的に、リザードンexをワンパンしてサイドを取り切って勝つタイミング以外では狙いません。

かがやくリザードン
 省エネルギーの高火力アタッカーとして、ガチグマアカツキexと併用しております。サイドを2枚取られた後、レガシーエネルギーを用いることで、サイドレースを逆転することも可能です。

●ガチグマアカツキexとの比較
・サイド2枚ポケモンか、サイド1枚ポケモンか
・HP260か、HP160か
・240打点か、250打点か
・アーケオス無しでも動かせるか否か

 似ているようで、役割は異なります。それぞれの使い方については、後述する「3. 対面毎のプランニング」にて説明いたします。

テツノツツミ
 特性「ハイパーブロアー」により、特定の状況下に限り、ボスの指令の役割を担保できます。特に盤面をサイド2枚ポケモンで埋まりがちなタケルライコやレジドラゴ相手にサポート権を温存しつつ、ベンチのポケモンを倒すことが狙えます。

 相手が繰り出すポケモンによってアタッカーを選出できる後出しの権利は、想像以上に強いです。前述したアヤシシVは、テツノツツミと合わせて使うことも多いです。

 このカードとナンジャモを併用することで、ルギアでも「呼び出し+手札干渉」を狙うことができます。ネストボール+ネオラントVで決まるため、再現性は低くないです。

ネオラントVの2枚目
 ワザ「アクアリターン」を使用して山札に戻れるようになりましたが、1枚目を展開のために使用してしまうと、詰めのボスの指令へアクセスできず勝ちきれないゲームが発生してしまいます。このカードが山札に残っているか否かで、勝率が大幅に変わると言っても過言ではありません。

 チラチーノ型より狙われ易いため、使いすぎると負け筋になることは注意が必要です。

ライコウV
 X(Twitter)のリプライやDMにて、採用理由の質問を多数いただきました。このカードはとても強いです。

 主な役割は、リザードンやドラパルトに採用されているピジョットexをワンパンすることです。チラチーノとは異なり進化の必要がないため、ネストボール1枚で完結します。加えて、アヤシシVより省エネルギーであり、特性「プライマルターボ」1回分で動かすことができます。

 パオジアン、サーフゴー、ゲッコウガに採用されているパルキアVSTARや、ゼロの大空洞と合わせて使用するパルキアVSTARに対しても有効的であり、環境の30%近いデッキに有効的だと感じておりました。

キチキギスex
 ルギアとの相性も良く、とても強いです。
 ナンジャモによる手札干渉の後に、カウンターキャッチャーやプライムキャッチャーでギフトエネルギーが付いていないポケモンを倒されると、手札が少なくなり攻め負けることがあります。返しのターンにこのポケモンを出すことで手札を補充し、攻め負けないために採用いたしました。

 終盤のシンオウ神殿を絡めた手札干渉にも効果的であり、ネストボール1枚が3枚ドローへ変わります。

 残サイド1枚の時にナンジャモを受けると、次ターンのドロー込みで手札が2枚になります。山札にネオラントVとボスの指令があっても、ハイパーボールは当たり札になりません。
 しかし、ハイパーボール+キチキギスexにアクセスできる手札であれば、特性「さかてにとる」によって手札が4枚になるため、ネオラントVを経由したボスの指令を狙えるようになります。

 サイド2枚ポケモンですが、相手にとって嫌なカードであるため、状況によってアーケオスを守ることができます。

ネストボール
 主な役割は以下の3つです。
①ルギアVのアクセス率を上げる役割
②ルギアVを2面展開する役割
③たねポケモンのアタッカーを確実に用意する役割

 ハイパーボール以外で確実にアタッカーへアクセスできるカードとして重宝しております。枠があれば枚数を増やしたく、参加した大会によっては2枚採用しておりました。

カウンターキャッチャー
 ルギアでほとんど見かけないカード其の壱。
ルギアは展開が早く、サイドを積極的に取るデッキと考える場合、相性が悪く不要なカードになると思います。

 しかし、私は次のように考えております。
「ルギアが積極的にサイドを取れるのは、先攻を取れて2ターン目にアーケオス2体展開ができるとき。
後攻を取らされたり、アッセンブルスターが遅れたりした時は、サイドを追いかける展開になりやすい。」

 レガシーエネルギーによるサイド-1枚を押し付けながら、手札干渉+呼び出しによる攻めはかなり強力で、出遅れた時の捲りプランになります。後述するカイからサーチできる点も優秀です。

ナンジャモの3枚目
 タケルライコやレジドラゴなど、妨害のための手札干渉を2回行いたい対面があります。そうなるとサイド落ちや、序盤に自分の手札をリフレッシュするためのナンジャモを使いにくくなり、2枚じゃ物足りないと感じました。

 3枚採用なので素引きすることも多く、ネオラントVを温存できる強みもあります。2枚と3枚じゃ雲泥の差であり、3枚の有り難さを痛感できます。

カイ
 ルギアでほとんど見かけないカード其の弍。
手札にアーケオスが2枚あるが、トラッシュできないカードを複数枚引いている場合、自分はリスクを重く見て博士の研究を使えません。ルギアVSTARにアクセスできていない時は尚更です。

 カイはハイパーボールをサーチすることで、手札を温存しながらアーケオスをトラッシュし、ルギアVSTARを確定サーチできるサポートへ早変わりします。

 同時にネオラントVをサーチすることで、次のターンのサポートを確約したり、テツノツツミをサーチしてベンチ呼び出しを行ったり、とても小回りが効くカードです。
 オーガポンいどのめんexを採用している場合も、アーケオス2体展開を行いながら、ワザ「げきりゅうポンプ」を狙えるため、安定した序盤の動きを狙うことができます。

 サーチする水ポケモンが1種類のカイはポテンシャルが下がってしまうため、カイを採用する場合は2種類以上の水ポケモンが欲しいです。オーガポンいどのめんexを不採用にしている時は、テツノツツミを採用することで、2種類の水ポケモンを維持しております。

 第1回福ちゃん24ではネオラントVのみの採用のため、カイも不採用。
その後のリストでは2種類以上の水ポケモンを採用しているので、カイも採用しております。

 痒い所に手が届きつつ、ハイパーボールをサーチできるこのカードの評価はかなり高く、どうにか採用できないかと試行錯誤することも多いです。

 余談ですが、カイを使用するたびに対戦相手から「え?カイ??」という反応をいただきます。その後にオーガポンいどのめんexをサーチすると、大抵は頭を抱えられます。

ボスの指令の4枚目
 相手に合わせたたねポケモンを使いながら効率良くサイドを取っていくために必要なカードです。素引き確率を上げ、最後の詰めを逃さないためにも、最大枚数を採用しました。

 試合中3回使用することも多く、4枚採用によってサイド落ちや博士の研究による巻き込みトラッシュに強くなります。

ルミナスエネルギー
 レガシーエネルギーがサイド落ちしている場合や、レガシーエネルギーを別のポケモンに使用した場合に、かがやくリザードンを動かすためのカードとして採用しております。

 残サイド2枚時のルミナスかがリザの強さは健在です。アーケオス1体分で250打点を出せることは、とても魅力的です。

2-2 レガシーアタッカーの採用について

 各レシピをご覧になられると、それぞれの大会で採用しているレガシーエネルギー用のアタッカーにバラつきがあることがお分かりになると思います。私自身、テツノカイナexですら万能アタッカーと評価していないため、7大会での皆勤賞はおりません。

 各アタッカーの役割を明確化し、当時の環境やシェア率を予想しながら、その大会に合ったアタッカーを選択しているため、バラつきが生じております。

●役割まとめ
かがやくリザードン
タケルライコ、レジドラゴのHP250以下のサイド2枚ポケモン
サーフゴーex、ディアルガVSTARなどの炎弱点のポケモン

オーガポンいどのめんex
リザードン、ドラパルト、サーナイトなど、序盤に非ルールのたねポケモンを並べるデッキ

ライコウV
ピジョットexを使用するデッキ
ルギアVSTAR、パルキアVSTARなどの雷弱点のポケモン

テツノカイナex
ドラパルト、サーナイト

 かがやくリザードンは、シンオウ神殿の流行り具合によって採用を見送った時期がありました。シンオウ神殿の適用下で動かせないため、このカードを不採用とし、ガチグマアカツキexを2枚採用したこともあります。

 オーガポンいどのめんexの役割対象はとても広いですが、マナフィを置かれるだけで強く動かせないカードとなります。このカードがどれだけ警戒されているか、相手の展開が弱いか、などの相手依存による強さとなるため、必須カードに至りませんでした。

 テツノカイナexも強いですが、ワザ「ごっつあんプリファイ」を連打すれば勝てるほど甘くありません。特に、リザードン対面でピジョットexを野放しにすると、終盤に捲られることが多くなります。このカードを採用しても、状況次第で使わないことも多いため、リザードン相手の役割を外しました。vsリザードンへの立ち回りは後述する「3. 対面毎のプランニング」をご確認ください。

2-3 不採用カードについて

カビゴン
 白ルギアというアーキタイプが登場してから長らく採用していたカードですが、遂に抜けてしまいました。

 オフシーズン初期はカビゴンを複数枚採用し、カビゴンの2回の攻撃でサイド2枚を取ることを考えてました。しかし、ロトムV、キチキギスex、オーガポンみどりのめんexなど、システムポケモンの採用が目立つようになり、これらを複数体呼び出して倒す戦術に変わっていったため、他のカードへ枠を譲ることとなりました。

 省エネで160打点を出せ、場持ちもいいカビゴンは強いと思いますが、ボールやサポートを増やす方が安定して戦えると判断し、不採用に至りました。

セレナ
 1つ目の手札入れ替え効果では、手札にいるアーケオスをトラッシュしつつ、カードをドローできます。ドロー枚数は少ないですが、トラッシュしたくないカードを温存することが可能です。

 書いてあることは強そうですが、この役目はカイがになっているため、不要と考えております。加えて、アーケオスはトラッシュできるけど、ルギアVSTARにアクセスできていない状況も、カイに軍配が上がります。

 2つ目のVポケモンを呼ぶ効果ですが、今の環境では対象が少ないです。加えて、強力なエースポケモンやシステムポケモンの殆どがexポケモンのため、効果を活かし難いと評価しております。

 ボスの指令の4枚目を始め、テツノツツミ、カウンターキャッチャーも採用しているため、セレナの必要性は感じませんでした。

ネジキ
 ルール持ちポケモンを非ルールポケモンに変えて、負け筋を消す強みがあります。このカードはカビゴンの採用枚数が減ったことで、採用の優先度が下がりました。

 1体しか出せなかったルギアVを取られたり、不意にルギアVを取られたりした場合に、ネジキからルギアVSTARへの進化を狙えますが、そのためだけに採用するのは弱いと判断しております。

各種スタジアム
 あれば便利な枠+シンオウ神殿の解答となるため、採用しておりました。しかし、ルギアのシェア率が下がり、シンオウ神殿の採用率も下がったため、不採用としました。

 最近のカビゴンLOを含むコントロール系は、ドラパルト対策で、ミストエネルギーの採用が目立ちます。そのためシンオウ神殿を不採用にすることも多く、より必要性を感じませんでした。

 個人的には、1ターン目の森の封印石、ワザマシン エヴォリューションを無効化しつつ、勇気のおまもりを無効化してサイドが取り易くなるジャミングタワーが一番評価が高いです。初手に欲しいカードでもあるため、採用するなら3枚採用にしたいと思います。

3.対面毎のプランニング

 各環境デッキに対してどのポケモンを使い、どのようにエネルギーを付け、どのようなサイドレースを組んでいるか細かく紹介いたします。

 相手の採用するカードや練度によって多少のアドリブ力は問われますが、ベースの動きさえ理解すれば、ある程度は戦えると思います。

*この先は有料記事となります。
チラチーノ不採用としたルギアのプランニングが気になる方は、ご購入いただけますと幸いです。
中締めとして、一旦お礼を申し上げます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

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