『星旅少年』 第4巻 感想🔹

星旅少年 第4巻、やっと読み終わりました。星旅少年は夜のしんとした時間に読みたい漫画だからこそ、じっくりゆったり良きタイミングで向き合いたいのです。

今回は、「郵便灯」の回でうるっときてしまった。珍しく本音を呟いた303に対し、フィーさんが核心的な言葉をかけるシーン。いつも人と適度な距離感を保ち、自分は他者とは違う/理解されないと感じてそうで、どこか寂しげで冷たげで、澄ましているような303が、寄り添ってくれる人の存在を信じ、人の暖かさを受け入れつつある姿がとても印象的だった。自分も、303と同じく「怖い」って気持ちがあるからこそ、少し共感してしまった。

「きょうだい」「カイトナイト」の回では、一貫してスミヒトが素敵。これは星旅少年の全ての登場人物に言えることだけれど、みんな自分のしたいスタイルを好きな時に選び取り纏っている。今回、それをスミヒトが体現していた。私は決まりきった“女性らしい”窮屈な制服で仕事しているため、スミヒトの自由なスタイルにとても憧れた。(ジリが2つにゆるく結いてるのも、とっても好きだった)

「塔屋ホテル」の回では、“口下手”な人が出てくる。その人の喋り方がまるで自分を見ているようで、またまた勝手に共感した。もし、303と導かれるように話せたなら、“口下手”な自分も好きになれるかもしれない、と思った。

303とジリは2人にしかない関係性を築いている。みんなあの2人の繋がりをわかっている。でもそこに名前は付かない。

私は考察とか苦手。ジリはどんな決断をしたのだろうか・・・303に何を話すのだろうか? 知りたい・・・けどわからない。


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