犯罪被害者として告訴状を自作→警察が受理→検察庁が処分決定するまでの実体験レポート…弁護士の名前を無断使用して記事削除させようとした事件
今年1月、実在の弁護士の名前を無断使用して記事の削除要求するという前代未聞の事件が発生しました。2月19日に詳しい経緯をまとめて記事公開にしましたが、実はあの後、偽計業務妨害の告訴状を自分で書いて警察署に提出して、正式に犯罪捜査してもらっていました。
まとめサイトに対する記事の削除要求は、基本的に性善説に基づいて行われます。現実社会と違って対面せず文字のみで対応するわけですから、相手の肩書が正しいことが前提条件となります。弁護士は詐称したり似た名前を使用しただけで犯罪になる厳格な肩書であるため、通常は騙りなど疑いませんし、資格証明を求めるなんてこともしません。嘘がバレたら自分が逆に犯罪者になるのですから、そんなことするはずがないという性善説に基づいて対応することになります。
今回は相手の言動に違和感を感じて弁護士を騙った可能性を疑い、その弁護士事務所に直接問い合わせをしたことで違法行為が発覚しました。もしこれを無罪放免してしまうと「バレてもノーリスク」と誤った成功体験を広めることになって、違法な削除要求が横行するきっかけになりかねません。
まとめサイトは名誉棄損やプライバシー侵害など多くの法律的問題と隣り合わせの存在であり、厳格な法対応が求められています。弁護士を名乗って法を盾に削除を求められたら、普通のサイトは即座に記事削除して訴訟回避を選びます。騙りの横行はすなわち、気に食わない記事を片っ端から言論封殺できることを意味してまとめ業界の死に繋がります。そんなわけで、私はこの事件を当初から重大なものと扱っており、きちんと断罪することを考えていました。
この記事は、弁護士を頼まず自分で告訴状を作成し、警察に受理されて書類送検され、検察庁から処分通知書が届くまでをまとめた実体験レポートです。個人情報は全て伏せてあります。実際に提出した告訴状の文面や手続きの流れなどを掲載していますので、ご購入を検討して頂けますと幸いです。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?