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否定できない女がうじうじ考える回


皆さん御覧いただきありがとうございます。本稿は終始うじうじ考えてますが、どっかで共感してもらえれば嬉しいです。


突然だが私は、人の意見に否定することが苦手だ。いや、正確には親友以外には、かな。

反対意見を持てないということではない。むしろ普通に「それは違うんじゃない?」と思うほうだ。

ではなにかというと、反対したい時の表現方法に困る。相手にどう言えばいいのかわからない。「でも~」「いや違う、~」なんて言ったら申し訳ないし、険悪になるに決まっている。自ら険悪なムードを作り出すのが無理すぎる。

では私はいつもどんな方法をとってきたのか。それは、

なるほど。確かにそれもいいけど、もしかしたら~だから、こんなのもよくない?(自分の意見を述べる)

こんな感じ。(笑)インターンシップなどのディスカッションでは、大体こんな風に乗り切ってきた。

しかしお察しの通り、この柔らかな表現には欠点がある。それは自分の意見の立ち位置が瞬時には伝わらないことだ。相手に賛成してこの意見を出したのか、それとも反対意見なのか。否定表現から入れば明らかに反対だとわかるんだけど、言いたくなくて。

なので、ディスカッションの場では誤解されたまま進むことがある。Aに反対してBの意見を出したのに、A側の意見「A'」として認識されたまま進んだりするのだ。全然理解されてないんだけど。おーい。しかし、それを是正するのも自分ばかり時間を牛耳っているようで、気が引ける。

最近就活してたのでディスカッションの話ばかりしてしまうのだけど、例えば誰かが認識を間違えていて、自分がそれに気づいていてもスルーしてしまうことがある。で、誰かが指摘してくれるのを待ったり。言うにしても私は「もしかしたらそこは~かも!」なんて言い方するから、非常に伝わりづらい。

まあつまり色々考えすぎ、発言に気を使いすぎた結果、相手に伝わりづらくなってしまっているということだ。

でも、自分だって歯がゆさを感じながら喋っているんだ。

『伝わってるのかな、こんな表現で。私結構あなたの意見に反対のお気持ち表明してるんだけど、ちゃんと言いたいことわかってくれてる?ああ、本当は「あなたの意見には~の点で反対です。もっと~であるべきと思います」って言いたい。英語みたいに、ズバっと簡潔に伝えたいよう!!』

こんなことを思いながら発言している。笑

もちろん、曖昧な言い方していたら相手にも結局迷惑がかかるし、ディスカッションの生産性が落ちることも分かっている。でも、どうしても今の自分には「はっきり否定する」ということができない。

なぜかって、空気が険悪になる(相手と対立する)のが嫌であるのに加えて、今の私は無知であると思うからだ。20年も生きたら、周りの人は何かの点で自分より確実に専門家だ。そんな人が、きちんと自分なりに考えたうえで発信している。ゼロからその意見を生み出せなかった自分が、軽々と否定なんてできないよなあなんて思ってしまう。


しかしそのおかげか(?)、私は衝突を起こさない代わりにGD(グループディスカッションという一種の選考方法)で通過したことがない。笑 コロナ禍でGDは少なかったとはいえ。さすがに落ち込んだ。もちろん、発言の内容が評価に値するものではなかったのかもしれない。一人で喋りすぎたのかもしれない。色んな負け要因は思い浮かぶ。

しかし、本稿のメインテーマであった「曖昧過ぎる表現方法」は結構でかかったんじゃないかなあと思っている。私は、「それもいいですね。でもこんなのもどうですか?」「それだともしかしたら~ですね。じゃあ~しますか?」みたいな表現を連発していた記憶がある。鈍感な人なら、自分が否定されたことすら気づかないんじゃないかってくらいふんわり、ふんわり

でもGDの評価が良くなかったことで、わかった。ビジネスの世界では、きちんと自分の意見が正しく皆に共有されないと、その意見の価値はほぼ無なのだ。基本、組織で動くから。変に曖昧にしてないで、わかりやすく伝えることが最善なんだ。

かといってはっきり意見を斬ってしまうのも危険だ。なぜなら今の日本の会社はまだ、集団主義。組織内で情報伝達などがうまくまわるように気を配る人が重宝される。人間関係で衝突せずみんなとうまくやれるような。


うーん、そうなると、適切なコミュニケーション法って?

日本語は無限に柔らかい表現があって、私はそんな言葉たちが大好きだ。でも、それは経済や生産性といったものとは相いれないんだなあ。そこのさじ加減って本当難しい。


私は来年から社会人になるわけだけど、このジレンマにはずっと悩まされるんだろうな。部下に間違っていること伝えたいけど、直接的には言えないとか。世のサラリーマンも、悩んでるのかな。もう乗り越えたのかな。相手を不快にさせない範囲で、わかりやすく否定する。そんな術を身に着けたいもんだ。


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