ミュシャ展でミュシャとチェコの歴史に詳しくなってきた
先日、八王子市夢美術館で開催中のアルフォンス・ミュシャ展に行ってきました!
別の美術展の物販スペースにミュシャのグッズが売られていて、その絵柄が気になったのがミュシャとの出会いでした
それから早2年
ようやくミュシャの展覧会に来ることが出来ました🎶
テンション爆上がりです
※全て撮影可です
1.これぞミュシャ!
最初の方は、これぞミュシャ!という感じの女性モデルのポスターがずらっと並びます
特徴は
曲線的な流れる髪と植物文様
「自然から学ぶアール・ヌーヴォー」の基本姿勢が窺えます
筆者のお気に入りはこの辺
可憐。そして散りばめられた星がきらきら可愛い🌟
右から2番目の「百合」がお気に入り
他の女性が優美な巻き毛やまとめ髪なのに対して、「百合」の女性は金髪ストレートなのが無垢っぽくて好きです
百合に囲まれうっとりと目閉じている表情も魅力的
他にも
・春夏秋冬
・4連作『星』(月・宵の明星・北極星・明けの明星)
・四つの時の流れ(朝の目覚め・昼の輝き・夕べの夢想・夜の安らぎ)
など4作で1組の作品が多く見受けられました
ずらっと並んでいるのを一歩引いて見てみると、よく映える!
4作合わせて1つの作品として成立していることが感じ取れます
2.多彩なお仕事
続いての展示では、
ゴーフル、ビスケット、有価証券、メニュー等々
ミュシャは、ポスター以外にも実に様々なもののデザインを手がけていたみたいです
ミュシャは今で言うイラストレーター兼写真家兼デザイナー
そのすべての役割を果たしていたのではないかと思いました
今回の展示の作品数がとても多かったのですが、そのことからも筆が速い&超売れっ子芸術家であることがわかります
当時それはそれは需要があったことでしょう
3.こんなことまで!?
さらに、母国チェコの紙幣や切手のデザインまで手がけていたらしいです
しかも独立を果たしたばかりのチェコスロバキアは、郵便まで手が回っていなかったため、ミュシャは切手のデザインを無償で引き受けたそうです
その後の展示では、独立から世界大戦へと巻き込まれていく祖国チェコを描いた作品が並びます
ミュシャが社会的な作品を描いているとは知りませんでした
やはり芸術家は政治から逃れられない運命なのか……
タンネンベルクの戦いやロシアの農奴解放の場面等、ミュシャは1910-20年代に、祖国に関係する歴史を描いた作品を続けて描いていたようです
教会改革を目指したヤン=フスに関する絵画がとても多かった
ミュシャの描いたチェコの歴史はこの1枚で締めくくられる
思想強い。
第二次世界大戦を受け、ミュシャも積極的にせよ消極的にせよ、ナショナリズムに走らざるを得なかったのでしょうか……
4.まとめ
美しい
だけどそれだけではないミュシャの生涯
初めて知ることが多く、大変勉強になりました!
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