夫出国。そして、さらば仕事よ【香港まであと1ヶ月?】
題目の通り、夫が先に香港へ出国した。10月上旬に出国予定が、人事トラブルでずるずると11月に後ろ倒しになった。
香港は思った以上に快適らしい。每日新しい発見を、まるで都心でカブトムシを捕まえた少年のように連絡をくれる。その連絡のおかげで、不安が和らぎ、香港へいくことが少しずつ楽しみになってきた。
一方、残念なお知らせが一点。
11月をもって、私は務めている会社を辞めることになった。
新卒から、とあるメーカーで働いている。
私の業務は、会社の売上が好調であるに比例して、業務量が増加する。売上は上がり仕事が増えるが、人員は増えることなく、常に人員不足である。そして小さいお子さんを持つ共働きママパパ社員が過半数を占める我が部は、家庭事由による早退者・欠勤者が多い。一方、子なしの私は家庭事由による制約が少なく自由に残業できるし、アメリカ・EUの会議のため早朝深夜会議も参加できる。いわゆる、"使いやすい若手"の位置にいた。加えて、そこそこ期待されていたのか、同期より早く昇格させてもらっていた。
こういった背景から「香港でもリモートでいいから、ぜひ働き続けてほしい!」というマネージャーの思惑と、「夫と離れるのは絶対嫌!けれども、夫の稼ぎで、のんびり生活するのは想像できない!」という私のわがままが共鳴した。
今年5月、『香港移住後フルリモート勤務続行計画』を、私とマネージャーと関係者とで、内密に進めることになった。
とはいえ、人事に関わる協議なので、非管理職の私は、直接関わることが出来なかった。
半年間、マネージャーは、同・他部門のグローバルエグゼクティブズも交えて侃々諤々と交渉をして下さった。毎週のように新しい課題が浮き彫りになり、その課題解決の方針と進捗を私に共有して頂いた。
途中、あまりにも難解な課題が発生し、私の方が先に匙を投げ出したくなった。が、マネージャーは決して最後まで諦めず、前向きに課題解決の方法を模索して下さった。
最終的に、法規制の面で、雇用継続NGという、残念な結論になってしまったーー。
ただ、一若手社員ごときのために粘り強く交渉し、最終告知まで全うして下さったマネージャーに、感謝で一杯だ。最後まで、管理職たる姿勢も含め学ばせていただいた。
前月末、退職届を提出した。マネージャーは「わ〜嫌だな〜。辞めてほしくないんだよな〜。退職届の承認のハンコ押さないってアリかな〜?」といたずらっぽく笑った。
しっかり押して、しっかり追い出してくださいね、と私も晴れやかに笑った。
Emiry.
追伸:
来月は、題名に?をつけた理由を記そうと思います。私は無事年内に出国できるのか。