オリジナルをまもる。
わたしは歩きはじめたばかりの手染め毛糸作家です。毎日、試行錯誤して、私の中のオリジナルを探しています。
この前の投稿で、人のマネッコをする事もありみたいな書き方をしてしまったので、誤解を与えないようにとオリジナルデザインについてもう少し。
最近珍しくなくなった、困ったことですが、転売と、デザインの転用、盗作。
これには私はすごく嫌だなぁ、悲しいなぁと思っています。
誰かが、一生懸命産み出したその人の塊のようなもの。それを簡単に転売、転用、盗作してしまう。それはとても産み出した作家さんへの配慮に欠けた、心を傷つけ、さらには収益まで横取りする行為で、けして許されるものではありません。
ではどの辺りまでが、著作物なのか。
マフラーの編み方1つとってもいろいろありますよね。表編みと裏編みとそれだけでも沢山の組み合わせが産まれます。それを編んで楽しむ。本を買ってその通り編む。教えてもらって編む。いいんです。
大切なあの人に、うちのこに、お世話になったあの方に、プレゼント。いいんです。
よし!編み方覚えた!これは私のものだ!!
この辺から怪しくなってきます。
作ったものを販売するぞ!!
うーん。場合によってはアウト!
編み方技法と編み図は違うものですが混同されがち。
そして、そのどちらもなかには著作権があるものがあるのです。
この編み方は、とても有名で、みんな知っていて編んでいて、売っている人もいるから、私もいいはず!
これは危険です。
作家さんの中には、無料で自由に使ってもいいよって気前の良い方もいるし、出所がはっきりしないものもあるんです。けれど。その作家さんの産み出した編み方だよ!ってきちんと伝えること。これが使用販売の許諾条件になっていることは沢山あります。それ以外にもこれを使ってください、とか。
何気に見落としがちですが、書いてある人、書いていない人、使っている人、いない人がいるんですよね。
作者に敬意を払うという基本的な尊重の気持ちがあれば自然とどうすればよいかなんてわかりますよね。
そういう気持ち、配慮って大切なんですよ。
それが、わからないって人が最近増えているのでしょうか?もう、はっきりと許諾料金を取るという形も増えてきました。
それでもそれを無視して、盗作、転売するひとは後をたちません。
簡単に販売できる市場が沢山ありますよね。
偽物か本物かそれも判断できない人が騙されて偽物を買ってしまってトラブルになる件もよく聞きます。
何かをつくること。それはとても楽しいものです。
楽しく続けていくためにルールは守らなくてはなりません。明確にルールが書いてなくても、慎重に配慮せねばなりません。
ちなみに、私の販売した毛糸の染め方は公開しておらず、公開する予定もありません。どうやったらこうゆう模様になるか、考えて、参考にしようと毛糸を買って、それでもわからなくて。それを作るにはどうしたらよいか、考えて考えて、実験し、それなりの投資をして、今の染め方になりました。余談ですが、参考にしようとした毛糸の染め方とは絶対に違うなぁということだけはわかっています。残念。
そして、この染め方はとてもめんどくさくて、手間と時間がかかります。教えてもきっと真似する人はいないでしょう。
それでも、だから、商品価値があると思っています。
お金を稼ぐのに簡単な方法なんてないと私は思っています。
だから、盗作、転売、ダメ❗️絶対❗️
なんです。