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今日は何役でいく?

お疲れ様です、もんぬです。

2025年の自分に課した『毎日noteチャレンジ』、Day8の今日は「人生はドラマ、服は衣装」みたいな話を書きたいと思います。
「へ?笑」と思われた方、ぜひ数分お時間ください。アホみたいな話の中に、ちゃんと学術的な要素も入れました。


新入社員の頃、『ロマンスの神様』で有名な歌手の広瀬香美さんが「もう私ずっとこれ言ってるんですけどね、人生はクエストゲームなんですよ」のようなことをラジオでおっしゃっていた。

割り当てられたキャラクター。初期設定。装備。それでもって「どう戦うか」を考えてどうにかこうにか生き抜くしかないんだって。

なるほど、じゃあ今、キラキラの新人OL生活を夢見ていたにも関わらず福岡のホームセンターチーム配属になり毎日6時間営業車を運転し、軍手をはめてデニムとスニーカーで液体洗剤のでっかいパウチが入った段ボールを山積みしまくって地元のオッチャンオバチャンたちの九州語(もはや外国語)に混乱を強いられている私の社会人生活もゲームの1ステージなのか。
だったらなんとかしてクエストしてやらないとねぇ。

しばらくこの「人生はゲーム理論」を気に入っていたが、次第に「人生はドラマ」の方がしっくりくるな、と思うようになっていった。
人生はドラマだと思うと、店舗での肉体労働が長引いて夜遅くに高速を走っている「こんなはずじゃなかった」自分もなんだかかっこいいじゃん!BOSSのCMみたいで!と思えた。

改めて考えると、「人生はドラマ」と思うことの良さはいくつもある。

まず人生がドラマということは、自分は主人公だということになる。そう捉えた瞬間に「視聴者の目線」が生まれ、自分を少し俯瞰できるようになる。(またそのうち書く予定ですが、「自分」との癒着を剥がせたら剥がせただけ、「自分」へのこだわりがなくなればなくなるほど、人は生きやすくなると思っています)

自分はどんな主人公かしら。どんな主人公だったらいいかしら。

自分が好きな主人公像を考えてみる。
私が好きな主人公は、中身がイケメンで、ときに少女のようでもある美人。
「すごくて、しょーもなくて、なんか楽しそうな人。」
悪意をもって人を貶めたりしないしズルいこともセコいことも汚いこともしない。不器用かもしれないしできないこともたくさんあるし、たまに人に流されちゃう人間らしい日もだらしない日もあるけど、いつも自分の美学に実直。何かを失うとわかっていても、大事なものを守れる人。自分の「楽しい」を諦めない人。
ゆるくて、真っ直ぐで、アツい人。
見ている側の肩の力が抜けたり、なんか自分に優しくしたくなったり、「これでいいか笑」と自分を許せたりする鏡になる人。

考えるのが楽しい。考える分にはタダだし

また、ドラマではいろんなことが起きる。人生も同じ。そんな時に「あるよねぇ生きてたらそんなことも」と思えたりする。

そして、服はドラマのキャストの衣装である。メイクもドラマの現場では役に合わせて施される。

(脱線するけど、最近すごく勉強になったのはドラマ『アンメット』の吉瀬美智子さん演じる看護師長役のメイクだった。最初彼女はちょっと嫌な、キツい役として登場する。その時のファンデーション、眉毛、アイラインのメイクったら!ファンデーションの色と質感が悪いせいで顔色が悪く乾いて見え、これでもかというほど山をつけてキツく見えるように描かれた細い眉、跳ね上げた目尻の黒いアイライン。彼女の魅力を全て台無しにしていた。その後、主人公と彼女が和解して頼れる存在になった時、案の定メイクがガラッと変わっていた。一転して朗らかな印象。メイクで印象が変わる、とてもわかりやすい事例だった)

だとしたら「自分の役に合わせて衣装を(服を)、メイクを、髪型を選んであげる」という視点を持つのが良さそうな気がする。

ここで、それを後押しする、印象についての面白い研究結果を紹介する。

2024年11月に岩手で開催された「日本顔学会2024」の2日目、「顔学の研究と実践に潜むルッキズム」というテーマでシンポジウムがあった。
そこで真覚健先生(仙台青葉学院大学)が「アピアランス問題とルッキズム」のタイトルで話題を提供してくださった中に登場した、Todorov(2013年)とKlapper(2016年)の研究により明らかになった「(人が他者に与える)印象は被験者間で一致している」という話。

どういうことかというと、私が「この人、真面目そう」という印象を受けた人は、他の人にとっても「真面目そう」という印象を与えるということ。私が「この人、怖そう」という印象を受けた人は、他の人にとっても「怖そう」という印象を与えるということ。

ある見た目から受け取る印象は、老若男女問わず一致するのだそうだ。

もちろん、研究結果があるとはいえ例外はある(研究とはそういうもの)が、そういう傾向があるということは間違いないだろう。

つまり、「理想の自分がドラマに出ているとしたら、**で〇〇な服・髪・メイクをしているだろうな」と思ったら、その通りにしてしまえば、ほぼ狙った印象を他者に与えることができるということである。

狙った印象を与えれば、そういう人として扱われるので、自然とそういう人になっていく。

「形から入る」が実はめちゃくちゃ正攻法だという話でもある。

そうと知ったからには!
元々営業だったこともあり、TPOに合わせて服やメイクや髪型を調整する癖はついていたものの、もっと「すごくて、しょーもなくて、なんか楽しそうな人」をストレートに表現していきたい!!!と思ったので、その日の予定的に問題ない限りはとりあえず "カラフルな服" を衣装と思って着ている。

カラフルな服を着ていると、不思議と自分が「他人と比べなくて良い」存在な気がしてくる、という二次メリットもあった。人と「同じレースを走ってない」「戦う競技が違う」となんとなく思えることは、こうも気が楽になるのかと思い知った。
服の色を変えただけなのにね。自分の見た目の印象に真っ先に影響されたのは私自身のセルフイメージなのかもしれない。

ちなみに最近、幸いなことに目指したいロールモデルが見つかった。
あの『魔女の宅急便』の原作者である角野栄子さん。(童話作家、絵本作家、ノンフィクション作家、エッセイスト。日本福祉大学客員教授。江戸川区角野栄子児童文学館館長らしい。素敵すぎる!)

こんなカラフルで見るからにハッピーな、センスと美学を感じるおばあちゃん、初めて見た!!!
90歳を迎えた今も書き続けているんだそう。かっこいい!
よく食べ、「散歩中に猫がいた」などの日常の些細に見える幸せをキャッキャ喜ぶ、少女のような一面もお持ちの、まさにまさに理想の方。
(まだこのレベルのファッションは勇気が要るけど笑)


色々脱線したけど、言いたかったのは「人生はドラマ」と思うことでラクになるシーンっていっぱいあるし、「服は衣装」なので「こんな役で在りたい」と思ったらその役がしてそうな装いをしてしまえばいいし、幸い見る人たちも同じ印象を得るらしいからもう迷わずやっちゃえよ!という話でした。

最後に、私は最近、仕事に集中したいとき、ドラマ『獣になれない私たち』のサントラの中にある、新垣結衣さんが社長の無茶振りになんとか対応しようと仕事に奮闘するシーンで流れるBGM『Yes, girl!』を無限ループする。
めちゃくちゃ捗ります。

「人生はドラマ、服は衣装、音楽はBGM」ってことだな〜。

明日はどんな役でいこう?


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今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
また明日もよかったら!

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