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あなたの人生だけど、あなただけの人生じゃない

お疲れ様です、もんぬです。

内面磨きと外見磨きの自分軸を言語化し100日間伴走する『私戦略会議』を提供したり、コーチングをしたり、時短で会社員をしていたりする、酒と猫と書くことが好きなアラサーです。

2025年の自分に課した『毎日noteチャレンジ』Day48の今日は、友達の言葉に気圧された日のことを書きます。


先日、友達から手紙をもらった。
新卒の時の同期で、内定者時代から仲の良かった子だ。
お互い恋愛が下手くそで傷を舐め合いながら励ましあったり、お互い仕事で病みがちで傷を舐め合いながら励ましあったり、二人とも結構大食いだったり、そもそも顔が似ていたり。旅行に行っても電話をしてもLINEのやり取りでも話すことは変わらず、なんだか知らないけどやたらコミュニケーションコストが低くて、私は勝手に「双子の姉妹がいたらこんな感じか〜」と思っていた。

人間から手紙をもらうこと自体かなり珍しく、受け取るのすら照れてしまうほどだった。

ちなみに照れていたのは私だけではなかったようで「家に帰ってから読んでね」と渡されたので、律儀に家に着いてから封を切った。

予想はしていたけど、案の定ビィビィ泣いてしまった。

明確に「あなたのことが大事」と書かれた手紙を何度も何度も読み、彼女の声で再生しては、ティッシュをつかんで鼻を鳴らした。

涙腺が弱っていたのだと思う。
手紙を受け取ったのは久しぶりに二人で飲みながらだったのだが、その際にも一瞬泣きそうになる瞬間があった。
人生に悩み、ついいつもの癖でネタに走りそうになる私に、彼女から
「あなたの人生だけど、あなただけの人生じゃないから、ちゃんと幸せになる道を選んでほしいよ」
と言われたときだった。

彼女は関西人でケラケラ笑い話を飛ばしあうことが多く、真剣な話をすることもあれど、改まってそんなふうに言われたらどうリアクションしていいか全然わからなくて、普通に面食らってしまった。
わかりやすくしどろもどろだったと思う。目が泳いだ記憶がある。
自分が何て返したかも覚えていない。

「あなたの人生だけど、あなただけの人生じゃない」って、すごくない?
すごい言葉じゃない?
言える?これを真っ直ぐ、友達に言える?

私はこんなにちょうど良いちょうど良いあたたかさの、配慮と尊重と愛情のこもった言葉を人に言えたことがない気がした。

「あなたの人生だから」には、配慮がある。尊重もある。
結局人生とは自分で決めるしかないものだし、友達がどう生きようと基本的には自分の人生に影響がないので「あなたが決めたことなら尊重するよ」というスタンスは友達として正しいと私は思っている。
友達という立場で、相手に何か生き方やそれにまつわる選択を押し付けたり強要したりするのは完全にお門違いだし、よほど意見を求められない限りアドバイスをするのさえ気が引ける。

友達は一人の立派な人間なのだ。
私がいなくても、立派に生きていく人。

そこには一種の安心と寂しさが同居する。

私のアップダウンに関係なく、勝手に生きていてくれる。利害関係にないため、私の調子が狂っても迷惑をかけることがない。責任がない分、気楽だ。
家族はそうもいかないけど。
逆に、友達関係とは「人生の本流に関係のない人間関係」とも言い換えられる。
どうでもいいと思われたら簡単に終わる関係。
何か契約をしているわけでもないので、友達で居続けるためには双方の気持ちと関係性を維持するための一定の努力が必要な関係。

たまに友達がしんどそうな時に自分にできることの少なさを思い知ることがある。でもその域を出てはいけないのだということを経験として知っているので、その度「友達って歯がゆくて絶妙で無力で曖昧な関係だなぁ」と思う。
(最後まで責任が取れるわけじゃないのに安易に過剰に手を差し伸べることは、最終的に誰も幸せにしない。共依存になるだけで、心中と変わらない。)

友達というのはそんな距離感なので、「あなたの人生だから」は自然な言葉だと思う。

だからこそ、「あなただけの人生じゃない」という言葉の持つ力がすごかった。

私の人生が幸せであることが彼女の人生にもはみ出すし
私が不幸であることが彼女の人生にもはみ出す
ということの凄さ。
そして「だから幸せになる道を選んでくれ」というのは、「それは私の幸せでもあるから」というメッセージとともに、「そんなことを私に言われたらこいつは幸せになる道を選ぼうという気になるだろう」という、私が彼女を大事に思っている前提がある気がして、あぁなんだかこんなにありがたい強引さってあるのかと気圧された。


思えば、「どこから友達って言っていいんだろう」と悩み続けた学生時代だった。社会に出てからもその癖は治っていない気がする。
私はあの人のことを友達だと思っているけど、あの人は私のことなんか友達カウントしていないかもしれない。であれば友達カウント基準は厳しめにしておこうかしら…片想いは切ないし惨めだから…
という思考の持ち主だった。
そんな厳密に考えなくていいのに「友達の定義」をつい考えてしまう人というのは一定数いると思っている。

だからこそ、お互い大事に思っていることが前提にあることがわかる発言に圧倒されたのだと思う。
そこに自信を持ってくれてありがとう、と素直にめちゃくちゃ嬉しかった。
基本的に自信弱めな性格なのにね、あなた。


手紙には、私のおかげで大小様々な選択肢が増えたと記されていた。
感謝しているし、大事なんだと。
そんなこと比にならないくらい私は彼女にお世話になっているのだけど、これはこれで然るべき時にまた改めてちゃんと伝えようと思う。

多分、彼女が人生で一番綺麗な日に、皆の前で伝えられる機会をもらえるだろうから。

そういえば、私が紹介した男友達と入籍したと連絡があった時もめっちゃ泣いたな。あなたも十分、私にはみ出てるね。
友達って、結構はみ出るものなのかもしれないね。


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今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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