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(一部有料)第10話 リーダーの資質は論語に学べ!

割引あり

リーダーの道は論語にあり!社長の一言から始まった

「リーダーに必要な資質はなんだと思うかね?」

ある朝、廊下で、私は社長とすれ違った際に急な問いかけだった。
明らかに私が答えられずにいると、

すぐさま社長は、
「偉くなりたいなら『論語』を学びなさい。
「君子和而不同、小人同而不和。 
(くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず)
まずこれから始めるところだな」
とだけ伝え、そのまま去っていきました。

なんのことかさっぱりだったが、悔しさと何かこれが重要なきっかけである気がしてならならなかった。昼休みに本屋に行き、すぐさま論語について調べ始めた。


論語とは何か?

『論語』は、古代中国の思想家・孔子とその弟子たちの言葉を記録した書物。 その内容には、人としての在り方や社会での振る舞いに関する普遍的な知恵が凝縮されており、現代でも仕事や人間関係において重要な示唆を与えてくれます。
特に、人生の選択やリーダーシップ、チームワークなど、現代社会でも通じる教えが数多く含まれています。 そのため、さいきんではビジネスマンやリーダーにとって欠かせないものとなっています。

『論語』と『リーダー』4選

1. 組織を導くリーダーの資質

原文 「君子和而不同、小人同而不和。」
(くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず)

現代語訳 「君子は人と和合するが、自分の信念や原則は曲げない。小人は、ただ人に同調するだけで、心からの和合はない。」

<解説>
そもそも君子(くんし)と小人(しょうびと)がわかりずらいですよね?
君子は道徳的に優れ、社会に貢献することを目指す人物であり、小人は自己中心的で倫理的に未熟な人物です。孔子は、君子を目指すことを理想として教えています。
論語では、君子と小人を対比させることで、理想的な人物像を示しています。孔子は、君子のように、知徳を兼ね備え、社会のために尽くすことを目指すべきだと説いています。

背景: この言葉は、孔子が弟子の子路との会話の中で語られたと言われています。 子路は、孔子の弟子の中でも特に勇敢で、自分の意見を率直に言う人物でした。 しかし、時には周囲の意見に耳を傾けず、自分の意見ばかり主張することがありました。 それに対して、孔子は「君子和而不同、小人同而不和」という言葉を贈り、周囲との協調性を保ちつつも、自分の信念をしっかりと持つことの大切さを説いたのです。

解釈 リーダーとして組織をまとめる際、メンバーとの協調性は不可欠です。 しかし、単にメンバーの意見に迎合するのではなく、時には異なる意見を受け入れ、議論を重ねながら、より良い方向へと導くことが重要となります。 リーダーは、全体の調和を保ちつつも、自分の信念に基づいた決断を下す勇気を持たなければなりません。 これは、組織を成功に導くために、リーダーが持つべき最も重要な資質の一つと言えます。

ビジネスリーダーとして、この言葉は非常に重い意味を持ちます。 組織の目標達成のためには、メンバーの意見を尊重し、 その意見をまとめることが不可欠です。 しかし、時にはメンバーの意見が対立したり、組織の目標と異なる方向に進もうとしたりする場合もあります。 そのような時、リーダーはメンバーの意見に流されることなく、組織全体の利益を考え、正しい方向へと導く必要があります。 そのためには、リーダー自身の信念や原則をしっかりと持ち、それを貫く強さが求められます。

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