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子育てに、成果主義を入れないで


昨日、朝のニュースで西野カインさんという絵描きさんを見た。

「生きづらさに寄り添いたい」と描いている絵は

共感をよんで、たくさんの人の心を救っていると。

(西野さんのTwitterより、拝借しました)

スクリーンショット 2021-09-17 10.13.38




その中で、カインさんに救われているという

20代の女の子の話が気になって。



短大を卒業して美容関係の会社に内定もらってたけど

パニック障害などで就職を断念したというこの女の子。



「なんの役にも立てないじゃん

社会にいる意味なくない?

え、じゃあ、生きてる意味なくない?

じゃあ私が明日いなくなっても

大したダメージ受けないよね」



って言ってた。



悲しむ人が、想像できないんだなって思った。

と言うかもしかしたら、

誰かが自分のために

悲しんでくれるって言う実感がないのかも



もし私が、この子のお母さんだったら

え、私、あんたいなくなったら

それこそ生きてる意味ないんだけど。

なんでそんな悲しいこと言うの?

お母さん、なんか間違ってた?

って思いそう。



でもきっと、そうなんだね。

大人が、間違ってたんだわ。



「社会の役に立てなければ

存在する意味はない」

と言うメッセージをずっと、

この子に送ってしまっていたんだね。



社会の役に立つ前に、あなたが幸せになってほしい。

社会の役に立つ前に、あなたが自分の好きなもので満たされてほしい。

社会の役に立つ前に、あなたが、自分を好きになっていんだよ。



子ども育ててみて、初めて知った

「家庭は成果主義的じゃいけない」

ってこと。



何かができるから愛される

何かができるから褒められる

何かができるから、認められる



じゃなくて



何もできなくても愛される

何もできなくても褒められる

何もできなくても存在を、認められる



本来は家庭がそういう場所であるから

何かができるから認められる

と言う成果主義の社会に出て

戦っていけるんだけど



土台である家庭そのものが

「条件付きの存在肯定」

だから生きづらい



この女の子はホステスさんとして働いているとのこと

ホステスさん、大変な仕事だよ

このコロナ禍でよくやってると思う



それなのに、

「自分はなんの役にも立ってない」

って思っちゃうのは

大人のせいだね



もしかしたらそれが、

「親が望んでいた自分とは違う生き方をしている」=

「社会の役に立ってない」

と思っているのなら



それは違う、

そんな鎖は、捨てていいって言いたい。



それに

「社会の役に立ってない」=「生きてる意味ない」

って考え方

「障害者は不幸しか生まない」と言って

障害者施設を襲撃した犯人と同じような考え方



もちろん、この女の子が誰かを襲うなんて

考えられないけど



非生産的なものは排除していい

と言う考え方は同じ



子供を産まないから

性的マイノリティーは

非生産的って言った政治家と同じ



差別を生む、考え方が

人を、この女の子を、苦しめている



そんな考え方で

自分を苦しめないで、と言いたい。



そんな価値観の方が、

間違ってるんだよってこと。

苦しんでるあなたは、ただ

大人の歪んだ考え方を受け入れた

素直で心の綺麗な子どもだったってだけなの。

自分を救うために

苦しんでいるのだね。

その苦しみがなかったら、

その歪みを自分が継承してしまうから。



「子育てに、成果主義を入れない」

成果主義は、

家庭の外側で通用する主義であって

家庭の中では本来は作用しないもの。



心の土台を作る家庭の中で

無条件に存在を肯定されるから初めて

成果主義の社会に出ても

自己肯定感が揺らがずに生きていける。



それがない子どもたちが、

生きづらさを感じているんだな

と改めて感じたNHKのニュースだった。


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こちらにて↓(2021年9月17日現在)

おはよう日本

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