家族の風景
久々に、ゆったり帰省してきた。
まず、帰ってすぐに小学生からの幼なじみと飲みに行った。
それぞれが、それぞれの好きなもの、つまり推しだったり趣味について話す。
同じものを推している訳ではないけれど、推しがいるもの同士わかりあえる感情がそこには多くあり、安心した。
そんな彼女は、今は家族と過ごすお正月がとても尊いと話していた。
両親と兄妹とその子供たちで賑やかなお正月。
彼女は高校と同時に上京し、学校を卒業した後もしばらく東京に居て、数年前に地元に戻ってきた。上京してたころは忙しくてなかなかお正月に帰れなかったのもあり、今の家族が集うお正月が大切な時間だと話していた。
次の日は、自分の家族と焼肉を食べに行った。
近所にある、とてつもなく美味しい、大好きな焼肉屋で、
幼い頃から何度も通っていた。
何か特別な話をするでもなく、聞かれるでもなく、
美味しい美味しいと言いながら肉を食う。
(生センマイが美味しすぎておかわりした)
私がご馳走するでもなく、当たり前みたいに親にご馳走してもらってしまった。
今度帰った時は、美味しいご飯をちゃんとご馳走しよう。
帰りにケーキを買いに行って、お腹が落ち着いてから、
みんなで珈琲飲みながら食べた。
寝る前だっていうのに、珈琲か、、、とは思うが、
お酒を飲まない我が家の晩酌は珈琲になってしまうみたいだ。
自分の家族だからまあ当たり前なんだけど、誰に気を使うでもない空間が、
とても自由で気楽だったな。家族ってこうだったなぁ〜という感じだし、
この環境で育ってきたから、今の私が出来上がっているんだなぁと思った。
(ex.リビングの床が絨毯&コタツなので、みんな床でゴロゴロ過ごしているのが日常だから、私も一人暮らしの家でゴロゴロしちゃうのか〜〜〜〜〜)
良くも悪くもありのままでいれる場所、
帰る場所はちゃんとあるという安心感を再確認した。
(帰る場所が無い、と思ったことは無いけど)
その次の日は、大好きな友達夫婦のお家にお邪魔してきた。
結婚式以来の二人、式の時にはあまり話せなかったから、すごく会いたくて!
長く付き合って結婚した二人で、昔から見ていたけど、
やっぱり夫婦として生活している空間にお邪魔させてもらうと、
今までの恋人同士とは違う空気感を勝手に感じた。
お似合いな二人が、日々を楽しく暮らしているんだなぁと思い、
それはそれは素直に羨ましいと思ったし、
そこにお邪魔させていただけたことが光栄で幸せだった。
大袈裟な感情だなぁ〜と思うけど、本当にそう思った。
それくらい、大好きな二人なのでね。
お昼は家でピザを食べ、たらふく飲まされ、
夕方はゲーセンでプリクラを撮り(面白すぎで大爆笑した)
今度は外飲み。
お洒落かつ美味しい、そして安い!立ち飲み屋さん。
ガヤガヤ、ホルモン、安い、うまい!赤提灯系のお店。
どっちのお店もタイプで胸掴まれた。
そういえば、二人は披露宴の時、
ケーキカットではなく、日本酒の鏡開きをしていた。
もうそれはそれは名案で、もう絶対に私もやるぞ〜!と思っているのだが、
二人からも絶対にやってほしい、あと和装が似合うと思う!と言われて、
まあ結婚の予定は全く無いのだが、この二人のためにも披露宴はやろう!と、
ひっそりと決意した。
その後は、1時間だけカラオケに行って、
ワイワイワイして!ずっと笑って!踊って汗かいて!
駅の改札まで二人に見送ってもらって、バイバイした。
前を向いて、エスカレーターを上がってる時に、また声が聞こえて
振り返るとまだバイバイしていた彼女がいた。
そういうところが大好き!!!最高、となり幸せと酔いに包まれて帰った。
さらに次の日、起きたら家族の誰もいなかった。
成人の日。どうやら妹の着付けに皆出て行ったらしい。
お昼すぎに皆帰ってきて、家族写真を撮った。
みんな、老けたな〜が素直な感想。
後、私、太り過ぎな、、、、がもっと素直な感想。
家族写真なんて、撮るの恥ずかしくて、どういう表情していいのか
わからなかったけど、まぁお母さんが満足してたから良いでしょう。
全員揃って写真が撮れる回数って、後何回あるのかな。
みたいなことも、今になって少しよぎった。
晩ご飯は、お父さんの手作りハンバーグ。安心する味、優しい味がして。
後、すごく大きくて甘いイチゴを買ってきてくれた。
言葉数が少ない訳でも無いけれど、特に私に直接何かを言ったり、聞いたりしないお父さん。私たち子供に興味ないのかなーとか思うこともあったけど、多分あんまり干渉しないようにしてくれてるんだろうな。でも、こういうふとしたところに優しさが見えるあたり、染みるね。
そして帰省からの帰り道、
空気階段のラジオでもぐらさんが、家族の話をしたあとに流した
ハナレグミの『家族の風景』
この曲を聴いて、めちゃくちゃ感傷的になるのかと思いきや、
ただ淡々と、ぼんやりとしていた。
でも、思ったことは、
やはり自分にはちゃんと帰れる場所があるという絶対的な安心感。
家族もそうだし、友達も私の帰れる場所の一つで。
一人で長く暮らしているとそのことを忘れて、自分はこの世で一人で、
ありのままでいられる場所が無いとか考え出してしまうけれど(おいおい)
そんなことは無いから。
寂しくなったら、この記事を読み返して、思い出そう。
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