チェーンをかけてしまう夫
オットはとてもシンプルな人だ。これは褒め言葉。みんなが好んで難しく考えがちな事柄も、うまく紐解いてシンプルに考えられる人。
それは、彼の行動にもあらわれている。深読みなどしない。というか、散々深読みした結果、とてもシンプルで洗練された行動になるのかもしれない(外から見て洗練されているかどうかは別として)。真偽のほどはわからない。
オットは家に帰ると、玄関の鍵を閉めチェーンをかける。自分が家にいる時に、危険な人物が入ってきたら困るからだ。そして、その一連の行動(家に帰る→鍵を閉める→チェーンをかける)はごく自然なもの。オットの習慣だ。
たまに私の方が帰りが遅くなることがある。その時はチェーンはしない。でもオットが酔っている時は別だ。この1ヶ月で2回ほど閉め出された。わざとではない。習慣だから仕方がないと思っている。
だからいま、私は駅前のデニーズで生ビールを飲んでいる。オットが目覚めて、チェーンをはずしてくれるのを待っているのだ。