自宅用バックアップストレージの考察
自宅で大容量の大切なデータをストレージに保管する方法はいろいろあります。RAID1、RAID5、NAS、世代管理、クラウドなど・・・皆さんはどのような方法をとっているでしょうか。
各々要件や許容できるコストによって最適解は異なると思います。
私の要件としては、データ用ストレージとそれをミラーリングしたバックアップがあればいいという感じです。コスパ重視です。
今回紹介する方法はRAID0(ストライピング)+ 通常ディスク(シングルモード)1本の構成です。この方法で運用して3年経過しましたが、新PCへの移行時やOSクリーンインストール時も確実な手順で状態を復元できています。
とても単純な構成でこれが一般的なのかわかりませんが、個人的にアリだと思うのでこの度共有させていただきます。参考程度にお願いします。
構成
3本のディスク構成
2本のディスクでRAID0を組む(6TB+6TB=12TB)
Windows搭載のソフトウェアRAIDを使用1本をシングルモードとして使用(12TB)
RobocopyでRAID0のディスクからシングルモードディスクにミラーリングを行う。タスクとして定期実行する。
メリット
RAID0はRAID1やシングルモードよりRW性能が高い。
RAID0で使用するディスクは中古でも問題ない(と考える)。
ただし同じ型番は同じ方が望ましい。バックアップ用ディスクはシングルモードで動作するので移行時など融通が利きやすい。RAID0のディスクが故障した場合も直感的な方法で復旧できる。
デメリット
バックアップ用のスクリプトが必要なので手間が掛かる。
コスト試算
使えるディスク容量が同等である以下のパターンでコストを試算してみます。
使用するディスクは3.5インチ HDDで価格.com最安値(2024/12時点)で計算します。(コスト試算は適当なので参考程度にお願いします。)
合計ディスク容量が6TBと12TBの場合を考えます。
パターン1
今回紹介の構成
パターン2
RAID1(2本)、Windows搭載のソフトウェアRAID
or
書き込み用ディスク(1本)+バックアップ用ディスク(1本)、手動ミラーリング、シングルモードでの動作
※コストは同じ
ディスク容量6TBの場合
パターン1
RAID0用:3TB × 2 = 9,108 × 2 =18,216円
バックアップ用:6TB × 1 = 13,810円
合計:32,026円
パターン2
RAID1用:6TB × 2 = 13,810 × 2 = 27,620円
合計:27,260円
ディスク容量12TBの場合
パターン1
RAID0用:6TB × 2 = 13,810 × 2 =27,620円
バックアップ用:12TB × 1 = 37,800円
合計:65,420円
パターン2
RAID1用:12TB × 2 = 37,800 × 2 = 75,600円
合計:75,600円
考察
合計6TBの場合はパターン2の方がコスト低ですが、12TBの場合は紹介の構成の方がコストが低くなりました。12TBの玉は値段が高いのが理由のようです。
当方RAID1やRAID5を使用したことがなく、ディスクがFailした時の挙動がよくわかりません。実際それに直面した場合はどうすればいいかわからない!と焦るのが予想できました。
シングルモードの方が融通が利きやすい気がします。
なので個人的には2のパターンではRAID1で組むよりはRAIDを組まずに手動でミラーリングした方が良い気がします。手動ミラーリングはネットに転がっている情報を参考にすれば割と誰でもスクリプトを作成できるはずです。
あまり厳密に検討していない記事のため、突っ込みどころも多いかと思います。あくまで参考程度でお願いします。
これよりも良い構成がありましたらコメントで教えてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。