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まずは自分を満たしてから

「大事な人/他人を喜ばせる」というのは、成功者の習慣として
しばしば取り上げられるものです。
実際のところ、誰かを喜ばせるのは、結構難しいです。
感情を動かす行動なので、良かれと思ってやっても
裏目に出ることがあります。

人間の一番最初の感覚は「快/不快」です。
赤ちゃんは自分を快にしてくれる人が好きです。

もう少し大きくなると、自分を楽しくしてくれる人が好きになります。
しかし、小さい子には野生動物並みのセンサーがあるので、
いくら面白いおもちゃを提供してくれる人であっても、
その人が、その子と一緒にいることを楽しんでいないと
あまり心を開きません。

面白いおもちゃを持っていなくても、
その人自身が、とてもウキウキした気分になっていて、
本気で子どもと遊びたいと思っていたら、
人見知りの子ども以外は、
磁石に吸い寄せられる砂鉄のようにその人に近づきます。

美輪明宏氏は、大勢の人たちに愛されました。
しかし、類稀な美貌だけでなく、本人が人生を真剣に楽しむ姿勢が
他人を惹きつけたようです。
恋人と話す時は、一人称と口調を変えて、会話を楽しみ、
古くて狭いアパートの自分の部屋の壁を
綺麗な布で覆って、絵を飾り、とても素敵な空間にしていたので、
恋人がなかなか帰ってくれないと著書に書いていました。
本人がやりたくてやっていることが、
相手を楽しませ、喜ばせることに繋がったのでしょう。

<わざわざやってる感>というのは結構伝わってしまうので、
まずは自分が楽しくなることをやって、
そこに相手が参加してくれたらラッキー!くらいが
ちょうどいいのかもしれません。

「他人のことに首をつっこむ前に、まずは自分を満たしてから」
という言葉の通り、自分が本当に楽しく生きていないと、
他人を喜ばせられる確率は低いと言えるでしょう

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