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フィクションを共有する

フィクションの共有は、『サピエンス全史』の認知革命に
出てくる概念です。
大昔であれば、神話の共有、
現代であれば、小説や映画、漫画などの特定のストーリーを
共有することです。
こういった物語を共有することにより、
登場人物の行動や感情を使って、
自分の内面を安全に開示することができます。

数ヶ月前からNARUTOを読み始めて、66巻まできました。
読むためには長い時間が必要ですが、とても面白いです。

昨日、美容院に行った際、担当の男性と漫画の話になりました。
「漫画とか読みますか?」
と聞かれたので、
「NARUTOを読んでます」
と答えると、その方は読んでいなかったのですが、
アシスタントの若い男性はNARUTOが大好きですと
言いました。

誰が好きなのかを聞いたところ、
「サスケです!!」
と即答でした。
小さい頃からずっとアニメで見ていたそうで、
憧れだったとのことでした。
私には、憧れという感情は一切なかったので、
少し羨ましくなりました。
この方とは時々会話していたのですが、
NARUTOの話題では、彼は非常に饒舌でした。

どのキャラクターが好きかで、その人の傾向が
なんとなくわかります。
同じ世界を共有しているという親近感も生まれます。
共通の知り合いが大勢いて、共通のエピソードが沢山あるという、
いわば<仲のいいお友達状態>になるので、
話題に困ることはありません。

もう少し仲良くしたいなと思う人がいたら、
好きな小説や漫画を教えてもらいましょう。
読んでいなかったら、すぐに読みましょう。
そして、どのキャラクターが好きかを伝えましょう。
心の距離が一気に近くなりますよ。

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