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選択と集中

<時間に追われる>という表現は、日常よく使われます。
追われてしまうのは、余裕がないからです。
余裕がないと選択肢が減ります。
外食の際、20分以内で済ませなければいけない場合と、
1時間以上かけられる場合では、選択肢が全く違います。

以前、6分表という言葉を聞きました。
これは、米国の弁護士などがタイムチャージ制で料金を
計算するために作られた6分単位の時間表のことです。
普通の生活をしている人にとっては、なんだか中途半端な単位ですが、
分単位でお金が発生しているなら、依頼する側は、何としてでも
支払った金額を回収できるよう、事前に質問などを準備するでしょう。

人間は生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まります。
ある意味、命を消費して生きているのですから、
それに見合う時間を過ごす必要があります。
分単位どころが、秒単位で高額な支払いが発生しているようなものです。
しかし、昨日も一昨日も1年前も、無事に生きてきているので、
明日も、明後日も、1年後も無事に生きられるだろうと漠然と考えて、
何となく1日を過ごします。

時間は限られているので、あれもこれもと詰め込むことはできません。
余裕がなくなるのは、詰め込みすぎているか、
浪費時間が長いかのどちらです。
有名な「アイビー・リー・メソッド」では、
やるべきことを6つだけ挙げて、重要な順に実行し、
それが終わるまで他のことをしない、としています。
多過ぎる選択肢は集中力を低下させるからです。

やるべきことはぎゅっと絞って集中し、
楽しみは、多くの選択肢から自由に選べるようにする。
このように過ごしていけば、時間に追われることなく、
余裕を持って過ごせるのではないでしょうか。

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