次にコロナで亡くなるのは、あなたかもしれません

「コロナはもう終わった」
そんな空気が世の中を覆っています。
しかし昨年12月から、わずか2カ月間で約2万人弱がコロナで死亡しています。
療養期間が明けて亡くなっている方も多いので、実際にはもっと多いはずです。コロナ累計死亡者約7万人のうち、3人にひとりが第8波で命を落としたことになります。そのうち、約8割が70代以上の高齢者です。

おそらく、若い方がどんどん倒れていったデルタ株と比べて報道が少なかったのは、「亡くなるのが高齢者だから仕方ない(=いいだろう)」という政府の姿勢が反映されたからではないか、と思います。

「高齢者は集団〇〇しろ」なんていう、学者も出てくるほどですから……

しかし、自分の父母や、祖母が、最低限の医療にかかれず放置され、その結果、亡くなったら、どうでしょうか?

親を心底憎んでいる人は、「それでもいいよ」と言うかもしれませんが。
やはり、悲しいし、そんな惨めな死に方はさせたくありません。

私がこの間取材したコロナ患者を診てきた医師たちは、みなさん「高齢者であっても、早期診断・早期治療すればコロナは治る確率が高い」とおっしゃっています。
実際に、アメリカでは、検査場で陽性が判明すると、リスクが高い人にはすぐ処方箋が出され、薬局で抗ウイルス剤を受け取ることができます。
これによって、アメリカの死亡者数は減っています。

残念ながら亡くなったとしても、治療して亡くなるのと、放置されて亡くなるのとでは、ご本人の気持ちもご遺族の気持ちも異なります。
残された者は、いつまでも引きずって生きていかねばなりません。

だからせめて、最低限の医療にはアクセスできるようにしませんか。
みんな保険料支払っているのですから。
そんな日本にしませんか。

コロナで家族が医療にかかれず、自宅で〝放置死〟された遺族でつくる
「自宅放置死遺族会」が、治療提供体制の充実を求めて署名をしておられます。
〈署名はこちら↓〉
新型コロナの自宅療養死の真相の究明と再発の防止を求めます~明日は必ずきますか?~

ぜひ、ご協力ください。

もしかすると、次はあなたが、医療にかかれず亡くなるかもしれません。

私は先月、「女性自身」のシリーズ人間で、「自宅放置死遺族会」の共同代表、高田かおりさんのルポを書かせていただきました。

前編「弟はなぜひとりで死んだのか?」コロナ放置死遺族の真相を探る旅に密着
後編 「冷たくなった息子を心臓マッサージした父」コロナ放置死遺族の悲哀

昨日、高田さんからうかがったのですが、この記事を見て、ひとりの女性から連絡があったそうです。
その女性は、第7波で30代の息子さんを亡くされたそうです。
連絡が取れなくなったので、ひとり暮らしの息子宅に行ったところ亡くなっていた、と。

高齢者のみならず、若い方でも亡くなる可能性があります。
その女性は、「コロナだから仕方ないのか……」と、苦しい思いを抱えて誰にも言えずにいた、と。

命は、みんな平等に、いつか燃え尽きます。
でも、救う方法があるのに、切り捨てられるような社会は変えていきたい。

同じ過ちを繰り返さないためにも、ぜひ署名を広めていただけたらうれしいです。


よろしければ、サポートお願い致します。みなさまからのサポートを個人の取材等の経費にあてさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。