産後のでべそ。腹直筋離開って聞いたことありますか?
こんにちは。理学療法士みなこと、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師りえと、ママ代表まなみです。
・おへそがわからないくらい盛り上がってしまった
・おへその位置が左右どちらかへ寄ってしまった
・呼吸をするとペコッと浮き出す
・これから出産を控えている方
・妊娠の予定がある方
今回はそんな方に読んでほしい記事です。
産後のおへそどうなってますか?
この画像は、みなさん産後の5日以内の方。
おへそがわからないくらい盛り上がっていたり、おへその位置が左右どちらかへ寄っていたり、呼吸をするとペコッと浮き出す場合もあるそうです。
腹直筋離開という状態
おへその下にある腹直筋が左右に離れて開いてしまっている状態のことを腹直筋離開といいます。写真の方はピンクの矢印の方向に腹直筋が開いてしまっています。
腹直筋離開の原因とは
妊娠中、赤ちゃんの発育に伴い左右に腹直筋が引き伸ばされることが原因と考えています。
もともと腹直筋は左右に二つ並んでいます。そしてその間には靭帯性の組織=白線があります。赤ちゃんが育つにつれ、その白線が引き伸ばされてしまいます。
さらに腹斜筋が腹直筋と癒着してしまうと、より強く外側へ引っ張られてしまいます。そうすると腹直筋の真ん中にある白線が両側に裂けて開いてしまうことがあります。
妊娠中にできる予防
腹直筋離開にならないことが重要です。予防に勝るものなし!
腹斜筋と腹直筋が癒着しなければ、お腹が大きくなっても腹直筋は真ん中に固定されたままです。
お腹がどんどん大きくなり始める5ヶ月〜7ヶ月くらいから、ファシアケアという手技で腹直筋と腹横筋の間をリリースしておくと予防ができます。
皮膚のつっぱりも緩められるため、妊娠線のケアにもなるそうです。
産後にできるケア
妊娠中、8ヶ月間ずっと腹直筋は引っ張られてきたため収縮感覚を忘れてしまった状態になります。このお腹に力を入れる感覚がわからないという方は多いそうです。
腹直筋離開が起きている場合、いきなりヘッドアップのような頭を起こす腹筋運動をするとさらに悪化してしまうことも。また、子宮の回復に負荷がかかるためおすすめできません。
まずは仰向けになり、壁やバランスボールなどを足で押しながらお腹の感覚を取り戻していくトレーニングからはじめてください。負荷も軽く、とても簡単な方法です。
頭を少しだけ上げるクランチという、肋骨と骨盤を近づけるだけのトレーニングもOKです。
プロが行うファシアケア
ファシアとは筋肉や神経のあいだにある組織。最近よく耳にする筋膜もファシアのひとつです。ファシャが癒着してしまい筋肉や神経がうまく滑らないと痛みを感じたり、筋肉が効きづらくなってしまいます。それを指でリリースする(剥がす)ことをファシアケアといいます。
左の写真は、腹直筋と腹斜筋の癒着をリリースしているところです。寝ている赤ちゃんをお腹にのせたままでもできる、とても軽い力で施術しています。
真ん中の写真は妊娠中の方。青の点線部分が腹直筋なのですが、外側に開いてしまっています。腹斜筋の癒着をリリースしたことで、右の写真のようにまっすぐになりました。
YouTubeで詳しく解説してます
ファシアケアの相談をしてみたいという方は、りえさんとみなこさんまでお気軽にお問い合わせください。
▼Lifeblood鍼灸マッサージ院院長 柴原理恵 @東京都飯田橋
E-Mail:rie.shibahara@lifeblood.jp
Instagram:@rieshiba_6
Twitter:@RieShibahara
▼女性のからだ研究室主宰 山上未菜子 @長崎県佐世保市
E-Mail:femalebodyresearch2@gmail.com
instagram:@femalebodyresearch
Twitter:@womanbodylabo
それでは、よいケアを!
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