【用語解説】ファシアケア、組織間リリース®、癒着とは?
こんにちは。ママ代表まなみです。
りえさんとみなこさんと定期的にClubhouse で産前産後ケアroomを開いています。そこでよく使われる用語を解説していきます。
ファシア
「筋膜」と呼ばれることも多かったものですが、筋肉だけでなく内臓、骨、けんなども覆っている、全身にある組織のことをいいます。
出典:あさイチ 体メンテの新常識「ファシア」第2弾! 肩・腰・ひざのケアSP
ファシアとは、筋肉や臓器を仕切る「容れ物(コンテイナー)」のこと。筋膜や腱膜のように力を伝達するものや、内臓などの位置関係を保つような網の目構造を呈しているものが含まれます。一番大きなファシアは皮下脂肪の中にあり、浅層ファシアと呼ばれます。
出典:NHK BSプレミアム「美と若さの新常識 4月2日放送」をご覧になった方へ
▲網の目構造
鶏もも肉の皮をはがしたときにピーッと出てくる白い部分。あれもファシアです。ファシアが筋肉や脂肪や神経の間で滑ることで、正しい動作ができます。
癒着
デスクワークのように常に同じ姿勢をしていたり、抱っこ紐のように肩や腰に食い込むようなものを長時間身につけることにより、その部分のファシアがまわりの組織にくっついた状態になってしまうことがあります。これを癒着といいます。
ファシアが癒着することで筋肉が効きづらくなったり、神経が他の筋肉や骨などの組織に触れて痛みを感じることがあります。
具体的には肩こりや腰痛、尿もれ、お湯もれ、つわり、産後のぽっこりお腹などの症状を引き起こします。
日本人は幼少期に重いランドセル🎒を背負う習慣があります。そのため肩に癒着のある人が多く、それが肩こりにつながっているのではないかとも考えられています。
リリース、剥がす
ファシアの癒着を解消することを、リリースや剥がすと表現します。
ファシアケア
癒着したファシアを指で摘んだり、滑らせて剥がす治療方法です。
組織間リリース®
蒲田和芳先生が開発した治療テクニック。内臓も含めて、体の中の癒着を解消することができます。
出典:NHK BSプレミアム「美と若さの新常識 4月2日放送」をご覧になった方へ
具体的には、指先を組織の間に滑り込ませて、末節骨遠位端を使って1mmの精度で疎性結合組織をリリース(解放)します。
その結果、あらゆる軟部組織(=皮下組織、筋、腱、神経、骨膜など)を対象として、組織間の癒着を解き、滑らかに動くよう改善させることができます。
組織をつぶすことなく、溶かすように組織間の滑走性を改善させます。
出典:組織間リリース(ISR)とは
ある一定の訓練を受けた治療者のみが行える特別なテクニックです。
浅会陰横筋(せんえいんおうきん)
何層にも重なっている骨盤底筋の一つ。この部分のファシアが癒着することで尿もれや膣音、お湯もれなどを引き起こすことがあります。
妊娠・出産の経験を問わず、ただ座るだけでも癒着しやすい箇所です。
ペリネライザー
この上に座って簡単な運動をするだけ浅会陰横筋の癒着を剥がすことができる器具。蒲田和芳先生が開発。
ペリネ(会陰)とスタビライザー(安定)という単語を組み合わせてペリネライザーと命名されたそう。
りえさんとみなこさんのClubhouseのroomに出会ったばかりの頃の私は聞いたことない言葉ばかりで「なんですか!なんですかそれ!」と聞きまくってようやく慣れてきたところなのです。
おそらくみなさんも同じように頭にハテナが浮かぶのでは?と思いこの記事を書きました。お役に立てたらうれしいです。
それでは、よいケアを!
▼ファシアケアで治療できる症状
▼ファシアケア体験レポート