コンパクトな集塵ボックスを作った話
去年の話になりますが、やすりなどを手元で扱うときにコンパクトな集塵ボックスを作りました。
PPボックスの蓋にファンをとりつけ、集塵ボックスに送り込んで排気口にフィルタをつけて排気する簡単なものです。
ボックスの底にはプチプチを使った静電気集塵(もしかするとよくある静電気ダスターを仕込んでも十分集塵するかもしれません)、もしくは水を張った水フィルタ方式と、開口部に細かめのフィルタの二重フィルタで処理しています。
■■■材料■■■
材料は以下の通りです。
サイズ一杯なので14cmファン使いましたが、12cmファンでも十分な気もします。
ボックス本体は無印良品のPPメイクボックス(深型)と同メイクトレーです。
ダイソーのものでもよいのですが、少しかたつきがあったので、無印のものを選んでます。
その他にファンの排気を整流し、逆流をしにくくするためのちょっとした仕切り筒をつくるクラフト紙があるとよいかと思います。
■■■必要な工具■■■
超音波カッター もしくは リュータ(ドリルビット)もしくは電動ドリル
黒刃カッター。240〜400番くらいの紙ヤスリ。
ないと正直厳しいです。リュータのカスが飛び散るという何か矛盾を感じる作業になります。結構ハードな作業になるので、リュータを壊さないように気をつけてください。
■■■作り方・1 蓋の加工とファンの取付■■■
まず、ボックスの蓋であるPPメイクトレーに設置するファンの大きさの円と、ネジ止め用の穴の当たりを付けます。ファンを仮固定して適当に穴にマーカー突っ込んだりしてつけてください。また、天板にはケーブルを引き出すための穴も必要なので、角にそれをつける事を念頭にしておいてください。
当たりを付けたら、円を超音波カッター、もしくは線にそってドリルで穴をあけ、カッターで切りつないで穴開けて切り口を整えます。
「ファンにケーブルをつないで動作チェックしてから」PPトレーのボックス側になる面にファンを、作業台になる側にファンガードをボルトで取り付ければOKです。
ケーブルを天板に開けた別の穴から配線し、中で暴れないよう、ガムテープ等で固定してください。
■■■作り方・2 PPボックスの排気口の拡張■■■
PPボックスには取っ手がついていますが、それだけでは吸排気が釣り合わないため集塵ボックスとしての意味を持ちません。そのため、ファン面積(Φ140)と同等かそれより大きい程度の開口部をPPボックスに開けます。
開け方は蓋と同様で、ザックリ下書きして排気用の窓をあけていってください。この窓には集塵フィルタを貼り付けます。
このときのポイントとしては「あまり低い位置に開けない」こと「水フィルタを想定する場合には、角のひとつをフィルタを付けたまま排水できるようオフセットして穴を明ける」ことです。思い付かなかったので後者やり忘れてちょっとめんどくさいことになりました。
■■■完成■■■
作業時間は2時間かからないくらいかな…。いかんせん休み休みリュータを動かすのでその時間がかなりかかります。また、かなり削りカスが飛びますw
写真にはありませんが、ファンから逆台形に筒をつけ、水フィルタによりしっかりと吹き付けるように、また、吹きだしたあとの空気ができるだけファン側に戻らないように対処しています。
排気口にはエアコン用の目の細かめのフィルタを貼り付け。ファン側からの逆風は発生していないようです。
静電気フィルタは静電気がおきるプチプチとクリアファイルを4センチ程度の幅で切ってサンドイッチしたものを敷き詰めたものですが、今は試してみたかった水フィルタの方で運用しています。
箱の上で作業すれば結構良い具合に吸い込みます。そのままよりもコの字のついたてを立てることで飛び散りを抑制しつつ、より狙って吸い込ませられる感じですね。
結構お手軽に作れる割には、細かいヤスリカスの処理、お掃除が楽になるアイテムなので、カットする工具をお持ちの方はオススメします!