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「事務職」と「子育て」について考えてみたこと

先日、広島で開催されたゆりえもんさんのセミナーに参加してきました。
その中で、ゆりえもんさんと、オンライン秘書として活動されているやまこさんの対談がありました。
質疑応答のときに「発注者目線での質問だが、こんな発注者とは仕事したくないという人はどんな人か?」というものがあり、そこでゆりえもんさんとやまこさんの返答内容が「オンライン秘書=雑用係と思わないでほしい。たかが事務代行だという考えの人とはあまり仕事したいと思わない」というものでした。それが何だかすごく心に刺さったので、考えてみたことを記してみようと思います。

「事務=誰でもできる仕事」というイメージ

私は社会人になってからずっと、データ入力や一般事務、調剤事務、医療事務と事務職の経験しかありません。調剤事務と医療事務に関しては事務と接遇業務が半々なので、少し違うかもしれないけれどやはり業種でいうと「事務職」に分類されるかな。

今まで事務職のお仕事をしてきて感じたのは「事務職=誰でもできる」というイメージが強いのか、職場で他の業種の人たちと関わる際にある種の劣等感があるということでした。
営業や企画、広報、医療現場でいえば医師や薬剤師、看護師などの職種の人たちからすれば「楽そうでいいよなー、事務員さんは」という目で見られることも少なくありません。
就職したてのころは「なんでそんなこと言うんだ!」と反発していたけど、いつの間にか自分自身が「私なんて事務しかできないから…。」と思うようになってしまいました。

ある日保育士の妹と話していたときに「保育士の仕事は大変やろ?私は事務しかしたことないから」と愚痴ってしまったことがありました。
その時妹から言われたのは「事務すごいやん!私は机に向かって一日中過ごすなんて無理だし、書類仕事してもミスばかりだから絶対できないよー」というもの。
その時は笑い話で終わったけれど、確かにそういう人もいるのか…と妙に納得したのです。

確かに私は、プロジェクトの起ち上げをすることも、自社の魅力を売り込むことも、まして人の命を救うこともできません。
でも、そうした役割の人たちがスムーズに仕事ができるように、細々とした作業を淡々とこなしたり、書類仕事や計算業務を請け負うことで、役に立てているはずです。「誰かの得意は誰かの苦手」その誰かの苦手な部分を担ってあげられていると考えたら、自分のことをもっと評価してあげられる気がします。

子育てしていることも仕事に活かせる部分はある

子育てをしていることも、突然の早退やお休みで職場に迷惑をかけたりと、社会では引け目に感じることも多いけれど、子育てを通して仕事に役立つこともたくさん身に付きました。
マルチタスクをこなせるようになったり、困っている人の存在にもすぐに気づけるようになりました。そして少々の無理難題を言われても冷静に対処できる強い心も(笑)

そして誰かを頼るということも子どもを産んだからこそ、大切なことだと気づきました。今までは「自分がやったほうが早いから」と思ってたことも、物理的に時間が足りず、人にお願いしないと仕事が回らないことが多々あります。誰にでも仕事を任せやすいように、マニュアルを作ったり、進捗状況を共有したりすることの大切さも知ることができたことも大きな収穫です。
そう考えると、子育てしながら働いてるママたちってすごい存在だと思いませんか?

「事務職だから、ママだから」と自分で自分の価値を低く見積もってしまうのはもったいない。今までも誰かの役に立ってたはずだし、これからもきっと自分にできることはたくさんあるはず。そう思えるようになった自分をちょっと褒めてあげたいなと思ったのでした。




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