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おぼろ月とクリスマス
今日は恵比寿にある東京都写真美術館にある図書館に行ってきた。
その帰り、煌びやかで優雅なガーデンプレイスを通ると、3〜4人の男の人たちが大層な一眼レフを構えていた。
その視線の先には、キラキラと光るクリスマスツリーと、妖艶で色気のある、まん丸なおぼろ月がいた。
あぁこの月は綺麗だ。うむ、大層な一眼レフで撮る理由は分かる。しかもクリスマスツリーと相まって一層に綺麗だ。
クリスマスツリーとお月さんの方へと近づくと、みんな同じ方向を向いてスマホで写真を撮っていた。
もしかして今日はまん丸な月というだけでなく、何か特別な天体の日なんだろうか?こんなに綺麗な月だと、クリスマスツリーもボヤけるよな。
なんて思って、みんなのスマホの画面を見てみると……
クリスマスツリー。
そうかい。そうかい。そっちね。
あんなにも色っぽく、艶かしいお月さんが、ニコリとこちらに微笑んでいるのに、やっぱりクリスマスツリーですか……。
一瞬期待しただけに悲しくなりましたよ。
もちろんクリスマスツリーも綺麗だけど、作り出した光よりも、自然が放つ素晴らしき月光を見て欲しかった。「いいよね!」と共感し合いたかった。
なんかさ、そういうことを大切に思えないと、なんだか色んなことが見過ごされて消えていく気がするよ。
はぁやけ酒が美味しいなぁ。
今日は不健康なご飯が食べたくなる。