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面接はMCバトルである

発達障害を持つ学生さん向けに、就活相談のオンライン面談が先週から今週にかけて複数ありました。

自分自身、色々工夫して対策したこともあって就活は上手くいき、個人面接通過率は9割を超え、内定も8社から頂きました。転職も2回しています。

当時はADHDの診断は受けていませんでしたが、今振り返ってみるとかなり自分の特性に合う対策だったように感じます。
自己分析と企業分析をマインドマップを使って行いました。
因数分解からいくつも要素を抽出し、質問とマッチングさせる方法を取りました。

就活のご相談も受け付けていますので、興味のある方は気軽にDMやメールください。お代は必要ありませんが、いつかお金のことを考える時に思い出してくれたら幸いです!


さて、本日学生にもらったのは、
「面接で質問に対しての答えが定型文っぽくなってしまう」
という悩み。

ちょうどヒップホップが好きな学生だったので、面接をMCバトルに例えてみたところ、非常にしっくりきたのでご紹介します。


質問に対して答えが定型文っぽくなってしまう一番の原因は、質問への答えがそもそもズレているから。
面接だけでなく、営業についても同じことが言えます。

質問に答えているようで、自分が用意してきたことを話している。
結果、定型文感が出てしまう。

MCバトルで言うところの「ネタくさい」状態です。
「ネタくさい」とは、どんな対戦相手であっても最初から言うのを決めてきたラップをしているのが見えることです。
即興ではない。
アンサーでもなく自分が考えてきたことを言うだけ。
それがよっぽど上手ければ話は別ですが、大抵ネタのライム(韻)は非常に寒い。誰にでも当てはまる定型文になっています。

それと同じことが面接でも起きているのでは、という話をしました。

ネタくさく(定型文っぽく)なってしまう原因は2つあります。

1つは、即興でないこと。
アンサーが全部即興であれば、ネタくささを感じることはありません。
ただ、本当の即興をするにはスキルが必要です。非常に難しい。
これまで営業活動をしたことがない学生が、面接でいきなり完全即興でカマすのはかなり困難です。
準備もそこそこに即興で面接を突破できるのは、よっぽど能力が高い人です。

1つは、引き出しが少ないこと。準備不足。
例えネタであったとしても、それがMCバトル中にアンサーとして十分成り立っていればそのバースは盛り上がります。
面接でも同じです。用意してきた答えだとしても、質問にきれいに合致する回答であれば定型文っぽさはかなり薄まります。

完全即興は難易度が高いので、引き出しを増やして面接に挑もう、というのが今回伝えたかったメッセージです。

質問に正確に答えられると定型文っぽさはなくなるということになります。ただ、MCバトルにおいて、全てのディスが的確なものとは限りません。
面接でも、ざっくりとした質問を投げかけられることも少なくありません。

MCバトルで言うと、自分ではなく「対戦相手が」、誰にでも当てはまるようなディスをしてきたときの対処です。

面接で言うと「あなたが学生時代に頑張ったことはなんですか?」といったようなざっくりとした質問をされた時に、定型文っぽくなるのをどうやって防ぐことができるのか。

その時は対戦相手や観客により響く言葉を吐くのが、MCバトルにおいては重要です。
面接でも、相手により響く「学生時代に頑張ったこと」を答えます。

では、より響く回答とは何なのか。

ここで企業研究と自己分析が活きてきます。
企業が欲しいと思うであろうと自己アピールとそこに合致する自己分析を見つけておきます。
同じ「バイトを頑張った」というエピソードでも、
大手のA社では協調性の話が響くかもしれないし、
ベンチャーのB社ではオリジナルメニューを作って販売した話が響くかもしれません。

自分のスタイルを変えずに、相手に響く言葉を吐くことです。

1つのエピソードから多くの構成要素を抽出しておくことで、嘘をつくことなく、伝えることができます。
それでも違和感があるのであれば、その企業とはミスマッチです。

どんなビートも乗りこなすことが出来るとかっこいいですが、ビートのためにスタイルやピッチを崩してしまうと、ラップ自体がかっこよく聞こえないのと一緒で、あまりに合わない会社は入社してもミスマッチになる可能性が高いです。

MCバトルと面接では共通点が多くあります。

MCバトルは面接であり、面接はMCバトルです。
営業の仕事を然りです。

知識や経験の引き出しを増やして、未来を切り開いていきます。

何者にも媚びずに己を磨いていきましょう。


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