Dr.ベガパンクと犬とビートルズ
ん。やっぱり彼は「リンゴ・スター」で間違ってなかった。
だからベガパンクの長い長い永ーい配信中も「イエローサブマリン」潜水艇の主、トラファルガー・ローだけが顔を隠された。
五老星が「下界」に降りてきたら「外科医」を隠す。二重の意味。
で、リンゴ・スターのソロ代表曲は「明日への願い」だそう。配信に合う。
てゆぅか!サムネイル画像をWebで拾ってきたら、助けてクエーサー‼️ て初登場で叫んでるの、ビートルズのHELP!でしょ。
リンゴ・スターの本名はリチャード・スターキー。
ビートルズ4人の中でリンゴだけがキリスト十二使徒とも聖人とも関係ない、どちらかといえば英国王のリチャード何世みたいな名である。
ジョンとポールは、ヨハネとパウロ。
ジョージ・ハリスンは?とググると、ジョージは
さて。シェパード・十・ピーター聖の「農務武神」と繋がった。
彼はヒトラーの自殺につき合わされた愛犬ジャーマン・シェパード「ブロンディ」(メス)の見立てキャラクターだ。
エッグヘッドの中将たちが犬の犬種名ばかりなのは、「赤犬」を一斉に指差しているようなものだ、には気づいたが、五老星に犬種を充てたということは、「黒ひげ」の出番も近い、だったのだ。おそらく犬 vs 犬
ドッグファイトってどんな意味だっけ。とりあえずワタクシ的には、赤黒対決は闘犬のイメージだ。
世界の覇者になろうと思った時、邪魔なのは数のいる海軍であり、海兵たちの士気(シキって映画キャラ、知らんけど、こういう意味なんでない?)
単行本の何巻かで、カバーの折り返し部分(フラップ)に、犬のジョンの命日か誕生日がなんちゃらと書かれていたのは、最終章に向けてのビートルズの重要性に因んで、ですね。
何せ彼らは4人組で、島国から海外へ出て大歓声で出迎えられた少年たちだった。
天正遣欧少年使節と丸かぶり。しかもたった4人で英米を代表してくれる。
おまけに「潜伏キリシタン」を連想させられる、イエローサブマリン。ヨハネとパウロ。
ペテロ(ピーター)は、イエスの最初の使徒でローマのネロ帝の迫害により殉教。「逆さ十字架」の象徴。
彼が埋められた場所がサン・ピエトロ教会の建った場所で、ローマ教皇庁・ヴァチカンの中心地。
で、いちばん大事なのは、十二使徒の一人「バルトマイ」がバーソロミューでありシスティーナ礼拝堂の天井画には、生きたまま皮を剥がれたバルトマイも描かれ、この名前と殉教の姿から、私のような連想読者は広島原爆の被災者をまま思い出し、(この漫画、原爆について描こうとしている? 今までのユダヤ教やキリスト色は何? あ、長崎の原爆だ)と直結した、となる。
くまは、いずれ生皮を剥がされるような目に遭うと思って震えていたのは、自我の剥奪となりました。
生きてくるロックスとロジャーの関係
ロジャーが「俺は死なないぜ、相棒」と言ったのは、「悪名、無名に勝る」で、先行記事ではヒトラーとムッソリーニの現代に残る知名度を比較した。
ロックスとロジャーは、同時代に互角で暴れたにも関わらず、海軍の若年層にロックスは無名の海賊扱いだった記憶。
相棒レイリーでさえ、強いから放免されている他に、シャボンディ諸島で気軽にお散歩してても一般市民にはまったく気づかれていない。
それを丁寧に描いた作者は「鬼の子」蔑視をそれだけ重要視しているということだ。だからきっと黒ひげはイエズス会の黒い部分も受け持つ。
ポーラータング号
ローが潜水艇で「潜伏」する重要性がわかったところで、この名称の意味を知れば、さらに理解できるかなと調べた。
私的感覚なので、絶対に正解とはいえない推測。
ポーラーロウ (Polar Low):極低気圧・・・うんまぁローっぽい
タングステン:「重い石」を意味する金属、元素記号はW。
熱に強く、鉄が約1500℃で溶けるのに、タングステンは3380℃が溶ける温度!・・という説明についてる画像がまぁ燃えるパンクハザードだ。
ルフィがソーラーだから同盟を組んだのはポーラーで、ルフィが理想の子どもだから、もう一人の同盟はキッド。すっきりきた。
黒ひげ マーシャル・D・ティーチ
能力というか「ケルベロス説」が正しく妥当に思えます。
阿修羅のごときケルベロス、かな。
太陽を欲しがったハヌマーンを一度殺したのはインドラで、インドラと宿命の敵なのが阿修羅。インドラは象アイラーヴァタを乗り物にしており、ガネーシャみたいなズニーシャにモコモ公国を乗せたのは、この三角形、三者の関係を汲んでほしいからかと。
眠らない理由
キリストの復活は「夜の泥棒」みたいにソッと来る・・が、ヒルルクの「元泥棒」プロフィールに繋がるなら、ティーチが眠るわけにはいかない、夜通し起きて待たなきゃ。と、設計的にはそれだけでもう筋は通っている。
狂信者というか・・・マーシャルの名もティーチの名も、Dの中では位の高いパードレ、「教え」を司る側を思わせる。
ただ漫画としての理屈はそれで通らないから、獰猛な地獄の番犬ケルベロスで、阿修羅=悪魔・鬼神・・・で、
阿修羅:仏教では、仏法を守護する天竜八部衆の一(あらら)
なんだか血筋のような話も出てきちゃいましたが、本題と逸れる深堀りは回避。そういえば三十三間堂で、阿修羅くん、何度も見てるなぁ。
大好きだった「仏ゾーン」(武井宏之)の阿修羅くん、見てみる。
天竜八部衆は、天龍八部衆とも書かれるので、尾田栄一郎さんは仲良しの武井宏之と揃えたんですかね。
いずれも「正義に固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる」と説明されるので、赤黒対決になるとしたら、犬 vs 犬 かつ 阿修羅と修羅道の猛攻が描かれるのかな。もう誰も倒れたり負けたりする必要はない、ただ歴史を知ればよい、そこまで来た局面ですが、最後に疲れ果ててぐっすりと眠る黒ひげを見るのは感慨深いかも知れない。
黒ひげ教会
五島出身の船大工が建設に携わった黒島天主堂。
探しているわけでもないのに、数珠繋ぎで出てくる・・・佐世保市相浦港から黒島白馬港までフェリー(約50分)
ドクQが「白馬」に乗ってる理由がこれか
40万個の煉瓦で造られた大型の教会。黒島集落は、世界遺産に登録されている。「信徒発見」の直後に「黒島には600人の信徒がいます」
黒島で初めてミサが行われた頃、時代はまだ禁教政策の中にあった。
神父は人目につかぬよう変装して黒島に渡った。
旧浦上天主堂も黒島天主堂も、フランス人が設計しているんですよね。
尾田栄一郎の設計図も、キリシタンの歴史を知れば知るほど、どれほど綿密か伝わってくる。
大浦天主堂は国宝。
浦上天主堂は、熊本からまっすぐ西に見えるような位置にあって地図で見れば手が届きそうな、それが「ない」んだから、ガイモンにもなるよ、泣くよ。
不死の呪い
カイドウが自殺が趣味なのに死ねない理由を考えたときに、スティーブン・キングの「グリーン・マイル」は長すぎた・・・を思い出し、気づくとONE PIECE原作中に「グリーン・マイル」のパロディがあまりに多いので、Dはドラクロアだろ!と急に色々考えはじめた。
今は真っ向ディアスポラで来るのではと思いつつ・・・グリーン・マイルは連載時と映画とで十二分に楽しんだ大好きな作品だ。
で。五老星やネロナ・イム聖が「不老」であるのは、オペオペの実など関係なくグリーン・ブラッドを飲んだんだろうと、手塚治虫「火の鳥」(宇宙編)から考える。
魚人島のオトヒメの顔が、宇宙編のおっかない「火の鳥」顔で、魚人島の最終テーマは輸血だった。(リンク先の「火の鳥がブチ切れて」がまさにその通り)
火の鳥は不死鳥ではなく、炎の中でヒナに生まれ変わるんですよね。宇宙編で呪われた罪人(宇宙飛行士)も、赤ん坊から老人へ、また若返りと永遠の生を繰り返す。
私が鳥族と憶えていたのは「鳥人・フレミル星人」で、同居していた鳥の足をした女性を殺して血をすすったのが罪人。
イム様のシルエットが、子どものようだと言われたり、女性ではと読者に思われる、華奢になったり成人男性のようになったりは、「呪い」のサイクルが早いのでは、と思う。
13、4歳から8年の船旅、21歳、プラス10年で31、2歳。
ミンク族
前回、ミンク族のことだけ書き忘れたなーまぁいいか、と思っていたが、ついでに。
ドラゴンボールの悟空が月を見て大猿に変身する、ごく初期の「狼男」パロディのオマージュですよね。
月の都市「ビルカ」がカルビで、いかにも鳥山風ネーミングなので、ミンク族も月由来な気がしちゃうけれど、壁画にいないミンク族も第二の原住民だと思われる。
ミンク族に鳥類がいないのは、鳥類的進化をしたのが、ルナーリア族で、海の中では海王類が古代種で、とか。
月から人類が戻ってくるのを見たミンク族は、その後、ルナーリア族を神と崇めていた人類が豹変するのを、見ていた。トンタッタ族のような距離感を感じる。
人間なんて猿のミンクとさして変わらないと相手は思っているのに、異形を恐れはじめる出戻り人類を見て、月に思うところが出来てしまったのが「スーロン化」違うかな。
壁だけの聖ポール天主堂跡
マカオ歴史地区の遺跡として世界遺産登録されている、焼け跡。
弾圧下に、追放されたり布教を続けるために天正遣欧少年使節も逃れたマカオ。日本人キリシタンも復旧の「彫刻」を手伝ったという遺跡。
モンブラン・クリケットの壁だけのハリボテ家屋。
あくまで「世界遺産」にこだわって描かれた?
おわり。