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昔から、英語だけは好きだった
たいした学歴も職歴もない私が、旦那を亡くし、ひとり親で子供3人を育てることになっても、安定した収入を得ることができている要因は2つあると思っている。一つはITに明るいこと、そしてもう一つは英語。
キャリアコンサルタントとして働いている割には、自分のキャリアに一貫性がなく、いくつか別の職業を経験しても尚、会社員として収入を得られているのは、この2つによるところが大きい。
昔から、英語だけは好きだった。
何が好きって、サウンドが好き。日本語にはないRやLの発音や抑揚に魅了されていたように思う。母が家事をするときにかけていたビートルズやカーペンターズを聴きながら育ち、映画好きな母の影響を受け、小さい頃から洋画をたくさんみてそだった。当時はまだ、吹き替えよりも字幕版が多く、金曜ロードショーで見る以外は字幕版で見ていたため、幼少時より比較的英語を聞く環境にはあったと思う。
中学2年生の時、当時住んでいた町が姉妹都市提携しているアメリカ・ミシガン州に中学生を派遣するという事業がはじまり、第1期生として2週間、アメリカへ渡った。
最初の1週間はホームステイをして学校に通い、その後1週間は観光で、ナイアガラの滝とワシントンDCを巡り帰国した。
この時、英語が好きで色々と勉強していた割に、全くもって会話が成立せず、悔しい思いをした。英語が話せるようになりたい。この時の経験があったおかげで、その後も英語だけはちゃんと勉強した。
高校は、県内の進学校にすすんだが、英語しか勉強しなかったせいもあり、大学受験では行き詰まった。結局、志望校に合格することはできず、第5希望の滑り止めに進むことになる。4年間私立大学にいく学費を、2年間のアメリカ留学に費やせないか。どうしても、再度アメリカに渡り、現地で英語を勉強したかった私は両親をどう説得しようかと頭を悩ませていた。
そんな時、タイミングよく、ミシガン州からの中学生を引率する先生を我が家でホームステイしてもらうことになった。第1期生として、ミシガンに行かせてもらっていることもあり、今度は受け入れ側として町の事業に貢献したのだ。この時、うちにきてくれた先生と、5日間という短い時間ではあったがいろんな話をした。Google Translateもない時代、大学受験のために必死で覚えた単語やイディオムを駆使し、身振り手振りと時に筆談で、辿々しくもなんとか会話が成立した。
その先生の後ろ盾もあり、両親から、日本で大学を退学し、アメリカへ行くことを許された。
アメリカで2年半学び、帰国して職を得た。1年で外資系IT企業に転職し、海外プロジェクトへのアサインや、海外での研修など、何かと英語に触れる機会があり、英語力はさらに向上したように思う。
その後も、まぁ色々ありましたが、結局のところ、英語とITの経験値によって現職にたどり着き、すでに10年以上お世話になっている。
現職では、同じチームにイギリス人、アメリカ人、ノルウェー人、タイ人、日本人、シンガポール人、と、さまざまな国籍のメンバーがいるため、共通言語は英語。毎日英語でチャット、メール、電話、ウェブ会議をこなし、この10年で私の英語力もさらに伸びたように思う。ボキャブラリーが増え、表現の幅が広がったと実感している。
中学2年生で、全く英語でコミュニケーションが取れなかったけど、それ以来34年間、英語力向上に努めてきた結果、仕事で英語を使うのはもちろんだが、英語で本音を話せる友達もこの世界に何人も存在するくらいまで、英語力は向上した。
ただただ英語のサウンドが好きで、
ただただ中2の時に英語が話せなかったのが悔しくて、
これまで学習を続けてきたおかげで得たこの英語力が、
今後の子連れ海外駐在において圧倒的な強さを見せることになる。
日本以外の土地でも、英語が通じれば、子供たちに最大限の可能性を与えつつ、守ることができる。
これは、大きい。
バンコクは、日本人も多く住み、日本語が通じる場所もそれなりにあるし、通訳してくれる人もそれなりにいる。が、そこに頼ってしまうと、行動範囲がものすごく限られることになる。
例えば病院。日本対応可能な病院の近くに住もうと思うと、居住地が限られる。居住地が限られると、子供達が通える学校も限られる。
学校もそうだ。日本人学校か、日本語対応可能なインターナショナルスクールに限られる。
英語ができれば、できることが格段に増える。
アメリカ式、イギリス式、シンガポール式、カナダ式、オーストラリア式、と色んな国の様式で運営されるインターナショナルスクールが、バンコク近郊に170校以上点在している。バンコクで海外駐在するならば、私の中で子供の学校の選択肢はインターナショナルスクール1択であった。英語でコミュニケーションをとれる自信があるからゆえ、バンコク近郊のインターナショナルスクールの全てから、我が家の優先事項をもとに選ぶことができたし、学校とのやりとりも、まぁスムーズであった。
学校選びの模様は、また別に記そうと思うが、今まで英語を頑張ってきた甲斐があって、制約が少ない中多くの選択肢を検討できた。
仕事だけではなく、家族のためにも、英語が話せてよかった。
Google TranslateやChatGPTがあってもなくても、自分の思いを自分の言葉で伝えられる英語力は大きな武器になる。子供たちにも、それを手に入れてもらいたい。その思いが根底にあって、子供たちをバンコクでインターナショナルスクールにぶち込んだ。その話はまた今度。
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