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20210704 「蛇の女の傘」終演記録

6/25〜27に上演いたしました、演劇ユニットミモザ 第2杯目公演「蛇の女の傘」終演いたしました。応援・関係いただいた方全てに御礼申し上げます。
ひとまず1週間経過。つつがなく皆次に向かっている様子です。
ミモザのメンバーとして、企画段階からたくさん力を注いできたので、思い入れもひとしお。若干のロス感はありつつも、無事幕を降ろせたので、これは良い寂しさだと思います(何本も公演中止になったからの感覚だなぁ)。

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思い出は思い出として大切に心に刻んで、経験から得た気づきや学び、反省は今後の糧として進んでいく所存。
何年後、何十年後かに、キラキラと暖かい気持ちで思い出せるであろう思い出がまたひとつ増えた事は確かです。
やや厭世的と言われるかもしれませんが「いつかこの肉体での人生を終える時に、走馬灯を素敵なものにする」と思って生きています。その時までを幸せに一生懸命生きる。今回もきっといい一ページができた、と思えることがとても幸せ、皆に出会えた事に感謝。

ガラシャさんのこと

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私が演じさせて貰ったのは、物語の舞台となる妖女の女郎屋「舞媚屋」の店主の蛇女、ガラシャ。みんなで衣装案出しあったり、古着屋へ着物探しに行くうちに、黒髪ロングヘアの金色お目目という、盛り盛りな容姿に、笑。

容姿はともかく(笑)、立場的にも、芯と気の強い女で、とはいえいつも気だるそうにしていて感情の起伏が少ない…という表現の難しい人でした。いや、人じゃないけど…。妖怪に生まれ変わるほど強い想いがあったはずだけれど100年近く生きている中で、一つの芯を得ての今なのかな、と想像しています(この物語の中では強い想いを抱きながら死んだ者が妖怪に生まれ変わる)。

正直なところ、彼女という人物を掴むのに時間がかかり、一番稽古が遅れていたんじゃないかと思います。
感情の動きをベースにお芝居を組み立てる系の演劇学校で最初にお芝居に触れたので「外から見ると感情がない、感情が表に出ない」という人物像はもう手足をもがれたような感覚で何もできなくなったり、迷宮入りし(苦笑)、自信をなくしたり、申し訳なさに死にそうななったり、悩み多き稽古期間でした。

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演出の葉兜ちゃんから、彼女が繰り返し語るセリフの根底にある思想(仏教の思想のひとつ)を聞いたりなどしていくうちに、少しずつ近づけたような気がします。セリフを理解していけば、私自身がガラシャの言葉に救われたり勇気付けられたり。
また、葉兜ちゃんは繰り返し、劇中のセリフになぞらえて「自分にはできないと思うなんてナンセンス!!」と激励をくれて、いい演出さんやなと思いました。(人格っつーか存在否定系の演出を幾度か受けた経験でメンタルが豆腐以下やったんよね…でも、過去なんてつまらない「幻想」なのですよね。)

演出だから、とか以前にチームのモチベーションを下げる事を言わないのが、たくさんの人を惹きつけて次々と活動を広げていく葉兜ちゃんの魅力なのだと思います。

話がそれましたが…。
ガラシャさんは華やかで存在感が強くて、物語でも担う役割も多くて、プレッシャーも強い役だったけど、色々なものを得られた「役との出会い」でした。役に出会うのも時折、生身の人間に出会うほどの(それ以上の)衝撃があり、ありがたい限り。

制作物のこと

ミモザのメンバーは皆、何かしら演じる以外のスキルを持ち合わせています。私は主にチラシ・パンフレットの印刷物やグッズなどのデザイン物を担当しました。

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グッズはマスク、缶バッチ、シールを作成。
あとは舞台美術の中の、ノボリ旗、背面に飾っている絵画、提灯からぶら下がっているフサをチマチマと作りました。ノボリ旗は想像以上にカッコよくて気に入っています(^^)
仕事でも紙媒体の発注が主なので、いろいろな物が作れたのが楽しかったし、デザイナーとしての経験値にもなりました。

絵画はクラファンのリターン品として支援もいただき、感謝しきりです。

さて、次へ

そんなこんなで、数ヶ月ほぼかかりっきりで準備していた公演が終わりましたが、早速次が動き出していて、本日情報公開と相成りました!
こちらも去年、中止となった公演の再始動!

🌸突劇金魚プロデュース GFT3
「GFT版・贋作 桜の森の満開の下」🌸
🌀風組回に出演🌀
2021年 8/7(土)〜9(月祝)  於 芸術創造館
前売 ¥2,800 / 当日 ¥3,300
詳細 > http://kinnngyo.com/lp/sakura/
予約 > https://ticket.corich.jp/apply/113173/064/

ミモザのメンバーに出会ったのも、中止前のこちらの公演で、とても大切に思っている公演。

あとは裏方ですが、別団体さまのフライヤーのご依頼もいただいており、止まっている暇がない毎日です。ご縁って本当にありがたいです。

いつも応援いただいている方は、どうか引き続きご贔屓に、
新しくご興味を持って頂いた方や未来に出会う方はこれからどうぞよろしく、お願いいたします(^^)

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誰もいなくなった舞媚屋。
「蛇の女の傘」各登場人物の過去やこれからも気になる物語だったけど、いつかまたガラシャさんたちに出会える日があるといいなぁ。それまで地に足をつけて精進していきます。ありがとうございました!

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モモ
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