見出し画像

少年院 №5 小さな命に描く理想

移送される車の中で、俺は麻美の事を思い出していた。辺りの景色は段々と緑色に変化して行く。目的地である少年院を目指して、車は休まず走り続ける。逃げ場のない俺に、自然が安らぎを与えてくれる。つかの間の休息の時間を鑑別所の所員が邪魔をする・・・。

ここから先は

2,859字
この記事のみ ¥ 100

ろくでもないおっさんですが障害のある息子のために使わせていただきます。