理想の夫婦像
私は長らく、家族というものに良いイメージを持っていなかった。
私が家族を持ったとしても平穏で幸せな家庭を築くのは無理だろうと諦めている、今でも。
ただ、そんな私が、
この夫婦はステキだなぁ、
もし家庭を持てるならこんな夫婦になりたいと思った方々が1組だけいる。
今は交流を絶ってしまったので、
過去形で話す。
たしか、旦那さんの方と異業種交流会で出会ったのが最初だったと思う。
なんで仲良くなったかハッキリは覚えてないのだけど、集まる会で時々顔を合わせて、グループワークなどで話す機会も多かったので、自然に、何となく仲良くなったのかもしれない。
この旦那さん保険屋さんをしていた。
交流会には保険屋さんがいっぱいいる笑
奥さんとも別の交流会で出会い、
それぞれ別で知り合った。
奥さんは私が占い関係の交流会で出会って、風水などに興味を持っていた。
奥さんの方は建築士をしていた。
後々、あぁーこのお二人夫婦だったのかと知る。
2人とも独特のキャラクターと雰囲気がしていた。
押し付けや圧を全く感じない、他人に期待している感じもしない、
ひょうひょうとしていて、ふわっと天然な感じもするのに、のらりくらりと自分のペースを保つのがうまかった。
ふわっていそうでしっかり地に足がついていることにも安心感があった。
気付いたら、いつのまにか、ご夫婦揃って私の易経の講座を受けてくれていた。
2人一緒にいても違和感がまったくなく、ゆったりのんびりとした空気感がいつもしていた。
お二人が私の講座を盛り上げてくれていたのは言うまでもなく、
応援してもらえてる安心感のようなものがあった。
私はこのお二人にいただいた好きな言葉がある。
「神は細部に宿る」
その言葉を聞いてから普段、人が見ないようなところに実は神様がいるんじないか?と思うようになった。
何度か、奥さんが設計して作ったというご自宅に招いていただいたことがある。
お二人には子供がおらず、二人暮らし。
この招いていただいたお宅がまたとてもステキだった。
一軒家でシンプルな平家だった。
日本家屋のような仰々しさや重厚感はなく、奇をてらってモダンに走るでもなく、
シンプルなのに簡素という感じでもなく、
温かみのあるお家だった。
必要最低限、
寝室とリビングダイニングキッチンと、
どの部屋も、どこからでも入ってぐるっと一周できるようにそれぞれにドアやふすまがついていた。
廊下はまた別で玄関から中央に伸びており、玄関からもどこの部屋でも行けるようになっていた。
奥さん曰く、
「2人しかいないからね、そんなに部屋も必要ないし。私リビングで仕事する方がはかどるから仕事部屋とかも必要ないんだよね。それに無駄に広くても掃除が大変なだけだしさ笑」
とのこと。
わかりみしかない。
奥さんは仕事大好きそうな感じでイキイキしていた。仕事風景なども見せていただいたりした。
このお家、ちょっとした田舎にあった。
天満宮の近くにあって、
下町風情で不便すぎない程よく田舎な感じだった。
現にお二人は車を持っておらず、チャリだけで生活していた。
こんな生活できたらステキだろうなぁ〜
と自分には一生無縁な幸せを味合わせてもらった感覚になっていた。
夫婦間のあり方、暮らしぶり
実際会ってみて、私がこれほど感動できたのは、後にも先にもこのご夫婦1組だけ。
お子さんはいないとのことだったけど、
もしお二人の間に子供がいたとしても、
のほほんとしながらもしっかり育てるんだろうなぁと安心できる。
こんなご夫婦がいっぱい増えて、のほほんとした安心できる空気感に満たされた世界なると良いなぁと思っている。