ももの読書録(20) 死ねない理由 ヒオカ
言語化できずにいたモヤモヤを代弁してくれました。
タイトルのインパクトに後押しされて読んでみました。
家庭環境のことお金のこと、社会人になってからも付き纏う日本のよく分からない奨学金制度のこと。
自分と重なる部分もあったり…。なんとも複雑な気持ちになりました。
ただ、びっくりすることに読み終わりはスッキリした気持ちになっていました。
(読み始めた時はズーンと心が重くなるような感覚があって、どんな終わり方をするのだろうと考えていたので、、、。)
彼女の丁寧だけど読者に訴えかける力強さのある言葉選びが、印象的で心に強く刺さりました。
印象的だった言葉たちを少し紹介します。
⚠️本の内容のネタバレが入ります↓
・経験はお金で買える最たるものだ。
・暴力が絶えないような生活の中で、選択肢なんて見えないから。親や周囲の大人はロールモデルになる。
・余裕がないと栄養バランスなんて考えられない
・1日24時間は同じでも、動ける時間は人それぞれ
・人と人が共生していくためには、自分の引き出しにある材料だけで人を決めつけず、もしかしたらという余白を持っておくことは必要なこと。人が持つ様々な事情のカードを増やすことで、先入観をゆるめ、思いやる余裕が生まれるかもしれない。
どう受け取るかはもちろん人それぞれですが、
これらの言葉から、改めて私は日本の子どもたちやその親たちの支えになる、助けになる(烏滸がましいけど)何かを少しずつやっていけたらなと思いました。
興味があるっていうと軽く感じるけど、
やっぱり国際協力や貧困問題にもう一度きちんと取り組みたいな。
もも