奥山村物語-59
福田さんも谷口君も少しまずいかなとは思いましたが、そのまま、行かせることにしました。そのまま、いか子供たちは大喜びです。
農家の皆さんもなんの抵抗もなく、「しっかり、ここに捕まっているんだぞ」と口々に注意を与えて運転席に乗り込みます。ご夫婦で来ているおうちは、奥さんが、「心配だから私も荷台で行くわ」と、自らも荷台に乗り込み、子供たちの面倒を見ながら、走り出しました。
もちろん堤光さんのお宅にはあかりちゃんが行くことになっているのはいうまでもありません。
そして、堤省三さんのお宅にはてる君と寛太君が行くことになりました。
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