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vol.2だんだんその一員になる、ということ

こんにちは。

中学校ではテニス部で、楽しくないのに辞め時がわからず、
最後の大会をズル休みする、という
全然充実していなかった、ももしば おんぷです。

そんな私が高校で合唱部に入部しましたが、
先輩たちの雰囲気にどうやって入っていったのか。
思えば、夏休みまでの3ヶ月間で、だんだんその一員になっていった、
その大きな2つのことを思い出してみます。

名前で呼ばれる

「ももしばさん」でもなく「おんぷちゃん」でもない。
入部したその日から
「おんぷ」
そう、名前呼び捨てで先輩は一年生を呼び始めます。

なんとなく恥ずかしい、でも、なんとなく嬉しい。
入学式で校歌を披露してくれたあの人達、
入部前の見学で歌っていたあの人達、
ついこの間まで中学生だったわたしには、「すごい大人のひとたち」です。
そんな人から突然名前を呼び捨てされる。

認められているような、その場にいていいような、
そんな感じを出していたのだと思います。

憧れる存在 モデル を見つける

入部した後は、本格的に練習に参加します。

合唱部ですがジャージで音楽室へ行き、腹筋や柔軟体操。
その後、体を意識しながらの発声練習。
パートごとに別れての曲の練習。

すべて、先輩と一年生はペアになります。
一対一でなくみんなで並ぶときも、必ず先輩の間に入らされます。
そうすると、
だんだん「この先輩いいな」「声が素敵だな」「優しくていいな」と、
いつしか自然と「この人みたいになりたい」というモデルを見つけていることに気づきます。
一年生同士の会話はもっぱら、「どの先輩が素敵か」に終始します。



最初は緊張していた環境でも、
親しみを込めて名前で呼ばれることで、環境に対する距離が縮まります。
その中で、練習しながら憧れられる先輩を身近に見つけることで、
この人みたいになりたい!とその場に馴染んでいきます。

ちょっとした
・名前で呼ぶ
・自然とモデルを見つける環境に置く
という当たり前のことです。

よく、自分を変えたければ付き合う人を変えなさい、
なんて聞きますが、背伸びをしながらなんとなくその場にいることって、
成長痛をともなう、ぐぐっと伸びるときなのかもしれないですね。

こうして3ヶ月ほどでだんだん、その一員になっていきます。
自分がここにいること、が不自然ではなくなる。

馴染んできた頃に定期演奏会。
3ヶ月という期間は、今思えば尊い、そして、必要な時間だったんですね。

夏休みだから定演、だと思っていましたが、
いい時期に定演やってたんだな〜って思います。

今日も今頃、
だんだんその一員になった高校生が
定演に向かって練習していることでしょう!