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100のやりたいことNo.23*世界を言葉で色づける

100のやりたいことNo.23*空想の世界に色を塗る

小学生のときのこと。
写生大会でクラス5人の作品を、展覧会に出展するということになって、名前を呼ばれたことが一度だけあった。
でもそのとき呼ばれたのは、6人だった。
先生がどうして名前を呼ぶ前に5人に絞れなかったのか、詳細は覚えていない。
だけれど、出展できるのは5人だった。
放課後、私を含めた6人は、友達と遊びたい気持ちを我慢して、絵を仕上げた。

選ばれなかったのは、私の作品だった。
今でも覚えている。
コスモスの花を描いた絵だった。
淡いピンク色のコスモスと、綺麗な空。
だけど、私の描いた絵は、選ばれなかった。

ひとりだけ選ばれないのは、残酷な現実だった。
大人になれば、それも仕方のないことと割り切れたかもしれない。
だけど私は小学生だった。友達と遊びたかった。でも、頑張って絵を仕上げた。友達とは明日また遊べるけど、展覧会に出展してもらえる機会は、そうそうないだろうから。

悔しかった。

多分、それからの私は、絵を描いた記憶がない。
夏休みの宿題とかで、ポスターとかを描いてるはずだけれど、心に感じた景色を描いたという記憶は、あのコスモスと空の1枚限りだ。

素敵なイラストに出逢うと、ワクワクする。
いつか誰かをワクワクさせられるものを描けたら楽しいだろうなとも思う。
だけど私には、どうやら言葉の方が向いているんだと思う。

空想の世界に塗る色は、色鉛筆でも絵の具でもない。私は言葉で色を塗るんだ。

普段は、恋愛小説を描くことが多い。
だけど、たまーにちょっと現実から離れたファンタジー的要素を取り入れたものを描いてみたくなる。

というわけで、ちょっと空想の世界に色を塗ってきます!

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百瀬七海
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。