心に残る景色は、あなたと過ごしたあの時間に続いている
大切な人と過ごした街の風景は、何年経っても記憶の中に残っています。
たとえ、その街並みが変わってしまっていたとしても、想い出だけは色褪せることなく。
2020年9月から12月まで、上記のような企画を開催しておりました。
今日は、この企画に参加してくださった、左頬にほくろさんをご紹介します。
ふたりが交わす言葉は、決して多くはない。だけど、そこから感じるのは、居心地の良さ。
お互いが相手を思いやっているからなのだと思います。
会話は、ぽつりぽつり、決して激しくはないけれどゆるやかに流れてゆく。お腹を抱えて笑うことはない代わりに、目くじらを立てて怒ることもない。ありがとう、ごめん、ほんまそれ、あほちゃう、冗談やん、お腹すいたなぁ。私たちが手にする単語帳は年々薄くなった。
単語帳は薄くなったのかもしれないけれど、それだけで伝わるふたりの関係は、厚みを増している気がします。
関西弁で物語が進むため、やり取りがとてもテンポ良く、心地いい。
何気ないやりとりも、ふたりの安定した関係を感じさせてくれます。
相手を大切に想うからこそ、相手と過ごす時間はもちろんのこと、一緒に過ごした場所や一緒に見た景色までもが愛おしく思える。
それは、一緒に過ごしている今だけでなく、きっとその街を出ることになっても、ずっと心に残る風景なのかもしれません。
私にもそういう大切な場所があるので、読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。
左頬にほくろさん、ご参加いただきありがとうございます。
2021.1.4
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