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寂しさの理由

ずっとずっと、寂しさを抱えていた。
ひとりぼっちではないけれど、寂しかった。
その理由がわかるようで、わからなかった。
その理由がわからないようで、本当はわかっている気がした。

誰かに求められると嬉しくて、誰にも求められていないと寂しい。
誰かに求めてほしくて、私は時々精一杯の笑顔を向けてしまう。

心が笑えてない時ほど、それは不自然なのかもしれない。そしてまた、寂しさを募らせる。
ひとりぼっちじゃないのに、心が寂しがっていて、その寂しさを埋めるために、なにかの言葉を探してしまう。

ひとりじゃない。そんなことわかっている。
だけどここ何日かの私は、すごく寂しさを感じていた。大好きな人たちや、大切な仲間がいて、笑っているのに、笑えていなかった気がする。

きっと、幸せだから寂しいんだと思う。
大切な人と会っている瞬間を楽しみたいのに、そのすぐ後にくるバイバイの時間を、受け入れられない。この時間のまま、止まって欲しいと思ってしまう。

明日はまた、笑えますか?


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百瀬七海
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。