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雨へ唄えば #アナグラム歌会

濡れる夜更けゆく
旋律を奏で損ね
己 幸も冷やす

雨へ唄えば
星に笑い
君微睡む


ぬれるよふけゆく
せんりつをかなでそこね
おの さちもひやす

あめへうたえば
ほしにわらい
きみまどろむ

「あ」から「ん」までの46文字。
これで詩をつくるという、アナグラム詩というものに挑戦してみました。

たった46文字で奏でる詩なので、「輝く」とか「会いたい」とか、たくさんの使えない言葉があります。何度書き直しても、残ることが多かった文字もありましたし、意識していても同じ文字を何度も使ってしまって、とても難しかったです。

空に関するなにかを綴ってみたくて、最初に決めたのがタイトルにもある、「雨へ唄えば」でした。

雨の夜更けに、メロディーを奏でることができなかったことを思い、自分の中の幸せが消えてしまいそうな気持ちになってしまう。
でも、雨に向かって歌ったら、雨粒が星のように笑って、隣にいるあなたも幸せそうに寝てしまった。

日本語の奥深さと、難しさを感じる企画でした。
次は、お題になるフレーズを何度かリフレインさせて作るアナグラム詩にも挑戦したいと思います。


みえるさん、楽しい企画、ありがとうございます。

2021.2.4

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百瀬七海
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。