『オタク』は多数派になったのか。

『オタク』という言葉は、今ではだいぶ認知されるようになった。

アニメやマンガの雑誌だけではなく、舞台俳優や声優などを扱う雑誌もかなり増えた。

マンガからアニメに、また、アニメから舞台化したりミュージカル化したりする。

ゲームから、アニメ、ミュージカル、舞台、と様々に変化を遂げる場合もある。
これらは、切っても切れないものだなぁと思う。

わたし自身、アニメにハマり、いつしか声優さんにハマった過去がある。

日々、テレビや雑誌で特集が組まれるようになって、オタクだけでなく、いわゆる一般人の目にも触れる機会が多くなった。

ここで、ふと思った。
『オタク』は、多数派になったのか。

昔は、隠れてコソコソ楽しんでいた人もいるだろう。
けれど、いつからか堂々と「わたしはオタクです」と言えるような風潮になった。

いや、もちろんオタクであることを恥じているわけではないのだが。

これだけたくさんの情報が溢れているから、自分は多数派だと勘違いしているだけではないだろうか。

人気のあるアニメやマンガ、俳優、声優だって、一括りにしてしまえばわたしのような『オタク』へ向けたひとつのジャンルだ。

テレビや雑誌でわんさか取り上げても、必ず目にしてもらえて、拡散してもらえるから、テレビ業界や出版社が飛びついている。

それだけの情報量がないと欲しいものが得られないというのは、いまだコアなジャンルだということではないか。

わたしが好きなゲームも、アニメも、マンガも。
俳優も、声優も。
みんなが知っているようでいて、やはり一部の人しか知らないものなのだ。

だから、いつその一般人がハマってもいいように、入門書のような感じで特集が多く組まれている気がする。

どこまでも、オタクはオタク。
少数派なのだ。

ただ、少しでも人気が下火になれば、廃刊になる雑誌は多いだろう。
そうなったときに、どれだけ確実な情報が得られるだろうか。

オタクを救ってくれるメディアが、少しでも残ってくれることを祈るばかりだ。

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