続・この矛盾はどうなるんだ???
前回、この矛盾はどうなるんだ?と題して記事を書きましたが、またしても、これって何なんだ?と思うことがあったので、今回も続編としてお話ししたいと思います。
非常事態宣言がされてから、スペインでは衛生面の観点からカード払いをはじめとするキャッシュレス決済が推奨されたので、普段の買い物は現金派だった私ももれなくカード払いに切り替えました。もちろん、様々な事情もあるので、あくまでも強制ではなく推奨レベルのものでしたが、お店で働いている人にとってもリスクが軽減するし、買い物を手早く済ませるにも効果的だったので、まあ仕方ないよね、とさっさとカード払いに切り替えました。
個人的には、ちょこちょこした買い物にカードを使うのはあまり好きではなかったのですが、今となっては小銭をゴチャゴチャするよりカードで「ピッ!」で済む方が断然快適で、何よりATMに行くのが面倒になってしまったので、あっさりカード決済派にシフトしてしまった私(ロックダウンが始まってから今に至るまでの3ヶ月半の間一度もATMに行っていない始末。慣れって恐ろしい。。。)。
ロックダウン以前からキャッシュレス派だった人ももちろんいるでしょうし、私のようにロックダウンを機にシフトした人もいるでしょう。また、そんなの関係なく現金で押し通していた人もいると思います。それぞれの事情もあるとは思うし、この先現金が無くなるということもないとは思うのですが、北ヨーロッパよりも遅れをとっているスペインでキャッシュレスを推進するにはいい機会になったのではないか?と思っていました。
そんなわけで、どこでもカードでピッピッ!で済ませていたのですが、最近、小さいお店では少額(10ユーロ以下)のカード決済をしようとすると、あまりウェルカムではない様子。理由は店側のカード決済手数料の負担が割に合わなくなるからで、これは私も重々理解できているのですが、今までは全然問題なかったのに(むしろカード払いの方がウェルカムな感じだった)、急にここ最近店側の態度が変わったので、ちょっとした違和感を持ってしまったのです。
よくよく考えると、この態度の変化は非常事態宣言が明けてから(6月21日以降)のこと。考えられるのは2パターン。パターン1は、割りに合わないのはわかっているけれど衛生面を考えると仕方ないよね、と容認していた可能性。パターン2は、非常事態宣言中は店側のカード決済手数料が免除になっていた可能性。お店の人に直接聞いていないので何とも言えませんが、個人的にはパターン2なのでは?という見解を持っています。
もちろん、チェーン展開をしている小売店や大きなお店では非常事態宣言以前も以降も変わらず、少額であってもカード決済は問題ありません。ただ、小さい商店レベルではこの手数料の負担からカード決済がネックになってくるわけです(通常時であれば、小さいお店やバル、カフェなどでは20ユーロ以下のカード払いを受け付けない、場所によっては現金のみのところもある)。そうなってくると、キャッシュレスが進まないのは支払い側の問題ではなく、システムの問題になってくるので、これでは一向に進まないよね、と思ってしまうのです。
別に、現金払いを頑なに拒否するつもりもないし、衛生面で言えば、今まで通りちゃんと手を洗えばいいだけの話。お店側の立場もわかるしね。ただ、急にブツクサ言われるようになったので、何じゃこりゃ?と思ってしまったわけです。というわけで、3ヶ月半ぶりにATMに行くことにするか、と思っているところです。