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「ニューノーマル」の前に「ノーマル」を取り戻さねば。。。

スペインのロックダウンは明日から7週目に入ります。そして、今日4月26日から子供たちの外出制限が緩和されました。私は外に出ていないので、街の様子を実際には目にしていませんが、テレビのニュースでは多くの子供たちが外で散歩をしたり遊んだりしている様子が映されていました。警察やヘリコプターの監視もされる中、やはりきちんとルールを守らない家族もいたようです。まあ、ある程度予想できたことですが。。。

また、多くの子供たちが今日のこの日を楽しみにしていた一方で、外出をしなかった子供たちも少なからずいたようです。「ウイルスが怖いから外に行きたくない」という子もいれば、「パパとママとも一緒にいられるし、お家にいるの楽しいよ」という子もいます。実際、私の友達は緩和後も子供を外に出さない方針であり、子供が外に行きたいとねだることもない、と言っていました。

外に行くことが怖くなっている子供たちに対しては、小児科医や精神科医が懸念していた問題でもありました。また、6週間もの間外に出られなかったことで精神的に不安定になっている子供たちも相当数いると言われています。そして、これらのことは子供たちに限ったことではなく、大人も同様だと言えるでしょう。早く自由に外に出たい!と思う人もいれば、そうではない人もいるはずです。

私個人の話をしますと、今のところ買い物以外の外出はしていないので、人との接触は通常の9割減と言っても過言ではない状態です。元々家にいるのは好きなので、そのこと自体問題はなく、また、早く自由に外に出たい、仕事がしたい、という気持ちもあるのですが、一方で、今のある意味「ノーマルではない」状態に慣れてきてしまっていることもあり、逆に通常の仕事が再開して「ノーマルな」状態に戻すのは大変だなあ、とも思うわけです。

この6週間の間、街の人通りも少なく、スーパーの客数も一定のコントロールがされていたので、ソーシャルディスタンスもある程度保てる状況が続いており、ほとんど誰とも口を聞かずに済んだので(外では)、買い物に出かける時にだけ神経を集中すれば良かったのですが、段階的とはいえロックダウンが解禁されれば、人通りも増え、常に神経を使わなくてはならない状況が続くのかと思うと、若干気が重い。つまり、何が言いたいのかというと、家がある種の「シェルター状態」になっている感覚があるのです。

また、一応毎日運動をするようにはしているものの、買い物への外出時に感じる運動不足の影響は半端ない。。。元々立ち仕事で動き回る仕事をしていたので、これ、復帰1日目は相当しんどいだろうな、と思います。さらに、ほぼ毎日家の中で過ごしていると、良く言えばリラックス、悪く言えば自堕落な生活になっていることも事実。世の中では「ニューノーマル」という言葉も出回っていますが、私的には、まず「ノーマル」な感覚を取り戻すことの方が先決になっています。

政府の話では、このまま感染スピードを低い状態に維持できれば、週末の5月2日から大人も散歩ができるようになるだろう、という話なので、仕事復帰までに「ノーマル」な状態を取り戻すべくリハビリをしなくてはならないな、と思う次第です。

*冒頭の写真は、今日までの死亡者数の推移(El Paísのニュースサイトより)。ロックダウン丸6週間にしてようやくこの数字。このまま減少傾向が続きますように。

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