ワンちゃんでさえ外に出られるのに。。。
スペインのロックダウンも6週目に突入です。まだ決定はしていませんが、外出制限はさらに2週間、つまり、5月9日までの延長はほぼ固いでしょう。ただ、今回は来週の4月27日から子供たち(12歳まで)の外出が可能になりそうだ、というアナウンスがありました。まだ、内容がどのようなものになるかはわかりませんが、近々追加のアナウンスがされるでしょう(ちなみに学校の再開はおそらく9月になりそうです)。
何しろ、スペインの子供たちはロックダウンが始まった当初から、基本一度も外に出ていないのです。ロックダウンがかけられている国の中でも、一番可哀想な思いをさせられていると言えるでしょう。私たち大人は少なくとも買い物への外出ができますし、犬の散歩は許されているのでワンちゃんでさえお外に行くことができるわけです。El Paísの記事でも「子供たちだけが完全な外出制限下にいる、ペットでさえ外に出られるのに」といった表現がされていました。ですので、今回のアナウンスは子供たちにとっては本当に喜ばしいことだと言えます。
とはいえ、子供の外出には大人の付き添いが必ず必要になりますし、特に小さい子供は一度外に出たらコントロールが難しいと思うので、外出人口が増えることに加え、ソーシャルディスタンスの点においてもなかなかのチャレンジになるかもしれません。さらに、これだけ制限が厳しかったわけですから、その反動も大きくなりそうです(これは大人も同様)。
ちなみに、今日小さい子供を持つ友達とチャットをしたのですが、子供の外出制限が緩くなったとしても、まだ小さくていろんなものを構わず触ってしまうから、しばらくはこのまま家にいさせる方針でいる、と言っていました。これはこれで賢明な判断だと思います。
外出の条件がどのようなものになるかによって、吉と出るか凶と出るか。いずれにしても、来週の街の様子は確実に変化するでしょう。
*今回のアナウンスでは、子供の外出制限緩和に加え、マスクや手袋、消毒ジェルといった商品に価格制限を設ける、というものもありました。確かに、これらの商品の値段が通常より高くなっている、とニュースでも言っていたので、政府の判断は良心的だと思います。いくらに制限を設定するかにもよりますが。。。