12月はよく、空を見上げる
12月はよく空を見上げるのだけど。
日本語に訳すと空を見上げるなと命令されている映画「ドント ルック アップ」(Netflixオリジナル)を、クリスマスイブに観た。
今年観た映画ベストテン!なんてものをもし作ったとしたら、間違いなく上位に食い込む面白さ。
いわゆるクリスマスっぽい雰囲気というのにはフィットしない気もするが、何かの節目に観た映画がアタリだと、気分いいことこの上ない。
クリスマスは好きだけどその前に12月という月が好き。
すべてが収まるべきところに収まっていく。収まりきらないものも収まりきらないなりに収まっていく。
混乱と収束が、騒がしさと静けさが、同時にある。サイモン&ガーファンクルの「7時のニュース/きよしこの夜」がこの感じをよく表していると思う。
ほかの月にはない特別さ、不思議な解放感。
一年間の流れがまとまって、次の流れを作り出していくような、12月。
冬至という、昼が徐々に短くなるスパンが、長くなるスパンに切り替わるタイミングと重なって。
クリスチャンじゃないのにクリスマス? なんでケーキ食う? 正月の前にクリスマスって忙しすぎるんですけど! という諸々の疑問や不満をさて置きたくなるほど、この時期に特別感満載なクリスマスというイベントがあるのはわるくない。
そのかわり正月祝いはなくてもいいかなあ。
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