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子供が出来た時私は何を思ったか。(不妊治療の話)

今現在、4歳の息子と来月で2歳になる娘のいる私。
とてもとても可愛い宝物で、毎日「大好きだよ、宝物だよ」と声をかける日々を送っている。
毎日忙しくも幸せだけど、なんとなく綴っておきたいので、私が妊娠に至るまでのこととか。妊娠から出産までのこととかを記録しておこうと思う。


結婚してから息子を妊娠するまでは3年かかった。

いわゆる、不妊症だった。
それも、最近話題の男性不妊の方。

まだ当時の旦那は26歳。不妊治療になる前の検査の段階から彼は積極的に動いてくれた。
結婚して2年経っても子供が出来なかったので、不妊症に当てはまるだろうと不妊専門の婦人科のある病院に行った。
病院ではまず最初にどういう検査をして何が分かるのか。問題があったらどういう治療をしていくのか、またその時にどれくらいの時間とお金がかかっていくのか。
更に治療を経ての妊娠確率のデータまで提示して専門のカウンセラーさんが丁寧に説明してくれた。
説明もとても分かりやすかったけれど、金額だけでなく、検査や治療で私の体にかかる負担まで説明してくれるので、夫婦の認識の相違が出ないためにも、2人で行けたことは良かったと今でも思っている。

説明を聞いた私たちはまず不妊検査をしていくことを決めた。原因があって治療することで子供を授かれるなら授かりたい。

そして、同時に終わりのタイミングも決めた。私が35歳になっても出来ない時、治療も体外受精には進まず、人工授精までにしようと。

私には心臓病の既往歴があって、手術を経て今は普通の生活を送ることに問題はないけれど、妊婦生活にどこまで耐えられるのかは未知数だったので、不妊治療を辞める年齢としては一般より少し早い設定だったと思う。
体外受精についても、倫理などではなく、単にめちゃくちゃ高いから。当時の私たちに1回50万円なんて払えるわけなかった。もしそれで出来たら嬉しいけど育てるお金が残らないと判断して決めたことだった。

でも、この終わりを決めてから始めることで、私にとっての心理的負担は軽くなったと思う。終わりのないゴールに向かって闇の中を突き進み続けるより、結果はどうであれ終わりに向かって歩めるのは気が楽だった。

検査はまずきちんと排卵が行われているか、卵子が残っているかなどを検査するために血液検査が主だったものだった。
内診では、子宮頸がんや子宮筋腫などよく聞く婦人病の検査を行われた。
そこでいずれも問題なく排卵も確認され、次は卵管造影という検査。

シンプルにもう二度としたくない検査。
めちゃくちゃ痛い。

痛みが酷い時の生理痛のような痛みだと説明されていて、実際生理痛が重かった私はその通りだと思った。
何がしんどいって、痛いとのを触れないこと。

普段生理痛の時、痛いと下腹に手を当ててうずくまったりする事が多いと思うんだけど、卵管造影はレントゲンを撮るので、手をおけないし、うずくまったりも出来ない(´;ω;`)
何も出来ずにただ痛みに耐えるのは、精神的にしんどいなと思いました。

ちなみにこれは、卵管造影ですから卵管を見るものです。卵管の形状によっては卵子が排卵されても上手く卵管を通らない場合もあるんだそうです。
こちらも異常なし。

ここまで来たとこで、一旦排卵の時期が来たので、普通にタイミング法→妊娠に至らず。

その次に旦那の精子検査でした。
家で旦那に採取してもらって、即病院に持っていって検査。の流れでした。
結果は、奇形率は低いけども運動率も低い。ということでした。
奇形率…精子の形が頭がなかったり、しっぽが無かったりと奇形なもの。卵子と受精しても細胞分裂しなかったり(途中で止まったり)、着床まで至らなかったり、すぐに流れてしまうことが多い。加齢と共に増加する。
運動率…生きてる精子の数。そもそも生きてなきゃ卵子までたどり着けない。加齢と共に減少していく。
旦那には精子の状態を良くするための漢方薬が処方された。
女性の治療は西洋医学が多いのに、男性は漢方かよ!と思わなくもない(笑)
恨み言とかではなく、もっと研究進んでくれ!という気持ち。

次は、タイミング法のあとの精液検査。
(正確な名前は忘れてしまった😅)
タイミングを取ったあとに腟内に残る生きてる精子の数を調べる検査。
手前、中、奥…みたいな感じで、段階的に採取して精子がどこまで来てるのか調べる。
この検査もそこそこ痛いし、若干の出血もある。

ここで、旦那の精子の運動率の低さが響き、億まで精子が到達してなくてほぼ手前で死滅していることが分かった。そして自然妊娠は厳しいと判断されて、人工授精することになった。

人工授精と決まったものの、ここから人工授精に至るまで5ヶ月近くかかった。
ここからは私と病院の都合になるけれど、排卵する日に採取した精子を使うわけだけども。
排卵日と病院の休みが被り続けてしまうという不運の連続😂😂😂
金曜日→あと排卵まで数日かかりそうだね、月曜日に来て。
月曜日→排卵終わってるね…

の繰り返し。

みたいなことが続いてなかなか人工授精にたどり着けなかった。
(一応この間も自然妊娠の可能性のためタイミングを取れる時は取ってねって感じだったけどやはり難しかった)

そして、ようやく排卵日ここだー!ってなって、採取して人工授精。

人工授精の成功率は20%程度。5回くらいを限度に試して、妊娠に至らない場合は体外受精等にステップアップしていくけれど、私達夫婦にその選択肢は無かったので。
5回が最後のチャンスだった。
祈るような気持ちだった。

そして、まさかの1回目で妊娠。
複数回は覚悟してたので、それはもう嬉しかった。

お腹に来てくれた、まだ見えない我が子に、私は帰路に何度も語りかけた。

「母ちゃんが守ってあげるからね」

私が妊娠した瞬間に思った感情はこれに尽きる。
出産まで私しかこの子を守れる人はいないんだ!と思った。産まれてしまえば、旦那をはじめ誰かが守ってくれるけど、今だけは私しかいない。そう思った。
私に母性が芽生えた瞬間だったと思う。


また時間のある時に、妊娠中の事も記録したいと思います。

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